ミナミバンドウイルカの行動

当店のドルフィンスイムツアーなどでも会うことが出来る「ミナミバンドウイルカ」
水中でよーく見ていると、様々な行動を見せてくれます。
イルカたちの行動を見ていると、イルカたちの感情が少し見えてくるような気がしてきます。
そんなミナミバンドウイルカのことや、行動をご紹介いたします。

・ミナミバンドウイルカって…?
・最近までバンドウイルカの亜種だった!
・バンドウイルカとの違い
・住んでいるところ
・様々な行動
・鳴き声には意味がある!
・雌雄の見分け方
・どうやって生まれてくるの?
・子育て方法
・イルカの寝方
・素通り・休息
・泳ぐスピード
・おとり大作戦!
・捕食行動
・ラビング
・からみあい
・威嚇
・イルカたちの遊び
ミナミバンドウイルカって…?

ミナミバンドウイルカはハクジラ亜目マイルカ科に属するイルカ。
水族館でよく見ることが出来るバンドウイルカに似ているので、まさにイメージ通りのイルカそのものではないでしょうか?
日本で野生のイルカと泳ぐドルフィンスイムではこのミナミバンドウイルカと泳ぐ機会がほとんどで、好奇心が旺盛なのか人間の顔を覗き込んできたり時にはからかっているような動きを見せたりと非常に愛敬があるイルカです。

最近までバンドウイルカの亜種だった!

姿が似ていることからずっとミナミバンドウイルカはバンドウイルカの亜種だと思われていましたが、近年のDNAを使った遺伝子研究により、2010年に別種として分けられました。
鯨類の図鑑はそこまで頻繁に書籍化されることがないので、少し前の図鑑だとバンドウイルカとまとめられており、ミナミバンドウイルカの解説ページがないのです。
バンドウイルカにはまだいくつかの亜種がおりますが、それらも今後分かれて新種として認定されていくのかもしれません。

バンドウイルカとの違い

ミナミバンドウイルカとバンドウイルカは外見が似ていますが違うところが沢山。
ミナミバンドウイルカのほうが… ・体が小さい(1m以上小さい) ・口(吻)が細長い ・成体になるとおなかに黒いまだら模様が出る ・どちらかというと沿岸を好む 等々…
実際に見比べてみてくださいね!

どこに住んでいるの

ミナミバンドウイルカの主な生息地は西部太平洋からインド洋にかけての熱帯から温帯の沿岸部と言われています。
日本では
伊豆諸島 御蔵島
伊豆諸島 利島
小笠原
石川県 能登半島
等がドルフィンスイムも楽しむことが出来ることからウォッチングポイントとしても有名です。

様々な行動

人間と一緒でイルカ達も24時間を生きていて、感情があります。
イルカの行動を見ていると生活の一部を見ることが出来る時もあり、様々な感情を感じ取ることが出来るかもしれません。

鳴き声にも意味がある

ミナミバンドウイルカには3種類の鳴き声があり、それぞれ異なった意味で使われます。

ホイッスル音…イルカ同士の会話
ピーピー

クリックス音…何かを調べるときの音
ジジジジジ

バーストパルス音…威嚇!
ガガガガガ

雌雄の見分け方

イルカにももちろんメスとオスがいます。
見分ける方法はおへそ、生殖孔、肛門にかけての形状を見ればわかります。
生殖孔と肛門が線のようにつながっており、左右に乳孔がある為に漢字の「小」のようになっている物がメス。
生殖孔と肛門がわかれており、「!」のように見れるのがオスです。
是非ご自身の目でも確認してみてください。
身体が大きい個体のほうが判別しやすいです。

イルカの出産

約10か月の妊娠を経て出産。
勿論水中で出産を行います。
赤ちゃんはお母さんイルカの身体の3分の1から2分の1ほどのサイズで体長1m程。
子宮の中では尾びれが丸まった状態で入っています。
産まれてすぐ窒息することを避ける為に頭からではなく、尾びれから生まれてきます。
生後3週間程の赤ちゃんには「胎児しわ」と呼ばれる子宮内で丸まっていた時の名残を見ることが出来ます。

イルカの子育て

イルカは乱婚で繁殖します。社会的役割としての父親は存在しません。
子育ては基本的には母親が育てますが、ベビーシッターとして他のイルカが子育てを手伝う姿も目撃されています。
なので、父イルカを判別することは難しいのですが、最近ではDNAを使用して父親を判定する研究もされているそう。

素通りと休息

ミナミバンドウイルカは主に大きな群れ(ポット)をつくっており、人間たちがいても気にせずに通過していく行動を「素通り」と呼んでいます。
この時は寝ている場合もあるので、むやみに追いかけないようにしましょう。

どうやって寝るの?

イルカたちは片目ずつ閉じ、右脳と左脳を交互に寝かせ、片方は低い覚醒状態にします。
これは、外敵から身を守るためや、障害物をよけるため、呼吸のために水面に浮上するタイミングなどを判断するためです。
その為にイルカ達は止まって寝ることはしません。
約2時間で休ませる脳がスイッチされ、約8~10時間の睡眠をするそうです。

イルカは速い!

イルカ達の泳ぐ速度はとても速いです。
人間は平均的には50mプールを50秒で泳ぐので、時速3.6kmとなります。
比べて、イルカ達の最高速度は時速60km~最も鯨類で泳ぐのが速いシャチで時速80kmと言われています。
人間と比べると違いが一目瞭然ですね。
最高速度で泳いでいる子とはドルフィンスイムは不可能になりますが、ドルフィンスイム時にはイルカ達が人間に興味をもつと、ゆっくり私たちに合わせて泳いでくれるときが多いのでイルカ達と泳ぐことが可能になります。
私たちはイルカ達に合わせてもらっているのです。

おとりイルカ

御蔵島のイルカとドルフィンスイムをする際に見られる行動ですが、親子の群れの中で、他のイルカを逃がすために、数頭のイルカが人間の方に寄ってくる行動の事を「おとり」と呼んでいます。
数回私たちと目をあわせで引き付け、その間に群れが過ぎ去ったタイミングを見計らい群れにもどっていきます。

捕食の仕方

ミナミバンドウイルカはハクジラ類に分類されますが、ハクジラ類は同一歯というすべての歯が同じ形状をしているという特徴があります。
ミナミバンドウイルカの歯はすべて犬歯です。
私たちのように噛み切って、つぶして、呑みこむ…と、いうようなことはせず、魚を捕まえ、頭から丸のみにします。
たまに魚や、時にはタコなどをガムのように噛んでひれにひっかけて遊ぶような行動をとることもありますが、それらを食べることは少ないそうです。

ラビング

ラビングとは、英語のRUB→「こする」という意味で、いわゆるイルカ同士の「触れ合い」のこと!
仲の良いイルカ同士や親子間で行われたり、砂地にこすりつけたり、海藻にこすりつけたりと、一種のけずくろいのようなものです。
ラビングはする側とされる側に分かれるのですが、する側のイルカは左手が多いと研究が進んでいるそうでイルカ達は左利きが多いのかもしれないようです!

からみあい

複数の雄同士での行動で、身体のぶつけあいをしたり、つつきあったりと激しい行動のことです。
一説では交尾の練習ではないかと言われています。
この行動の時にはイルカたちはとても興奮状態の為、絡み合い行動を発見したらむやみに近づかず、遠くから見守りましょう。

威嚇

イルカたちも野生の生き物なので、人間側が気に入らないと威嚇をするときもあります。
口を大きく開けたり、威嚇音を出したりと、いやな時は威嚇行動をしてくれます。
イルカの行動を無理やり妨げてしまうとこういった威嚇をされてしまいますので、その際は追わず、見守りましょう。

イルカたちの遊び

イルカたちはまるで遊んでいるかのような行動を見せてくれることもあります。
・茶柱→まっすぐになって沈んでいく。
・海藻キャッチ→様々なヒレに海藻をひっかけて泳ぎ、それらを離してはキャッチする。
・生物いじめ→タコ、フグ、カメ、アメフラシなどがよく標的にされる。

人間と一緒でイルカ達も24時間を生きていて、感情があります。
イルカの行動を見ていると生活の一部を見ることが出来たり、様々な感情を感じ取ることが出来るかもしれません。
ただし、私たちもにこにこしながら怒っていることがあるのと同様で、見ている行動と感情が必ずしもイコールではない場合もありますので、上記御参考程度でお願い致します。

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