器材について

ダイビング器材は購入したほうがいいの?購入しなくても平気?

「ダイビング器材は購入しなくてはいけないの?」と、ダイバーなら誰しも思ったことがあるだろう。しかし、ダイビングで使用する器材はお世辞にも安いとは言えない金額で、最初から全ての器材を購入してダイビングを始める人は昨今少なくなってきた。ダイビングを行うのにどこまでの器材をそろえればいいのか?レンタル器材でダイビングを続けてはいけないのか?と悩むダイバーは多いだろう。今回はダイビング器材を購入したほうがいいのか購入しない方がいいのかについてを解説していく。

ダイビング器材は購入しなくてはならないのか?

普段私たちが過ごすことができない水中世界。普通の人なら息を止められる時間はせいぜい1本程度で、素潜りを行うにしてもほとんどの人は5mも潜る事は難しいだろう。スキューバダイビングは通常水深40mまでの世界を楽しむ事が出来、条件次第では1時間以上水の中で過ごすことができる。これだけの深さ、時間を楽しむ事が出来るのはダイビング器材のおかげと言う他ない。そもそも何の器材も装備しないと水中の世界をはっきりと見る事すらできない。そんな我々人間が通常存在する事すら出来ない水中世界を楽しむためにダイビング器材は存在している。大げさに言えばダイビング器材は生命維持装置のようなものだ。

しかしほとんどのダイビングショップにはレンタル器材が存在しており、自分のダイビング器材を全く持っていなくても気楽にダイビングを楽しむ事が出来る世界になった。このレンタル器材のおかげでダイバー人口は大幅に増加したことは言うまでもないだろう。それならば器材は購入しなくてもいいのではないか?という考えも生まれる。ダイビング器材は購入しなくてはいけないのだろうか?

自分の器材を使用する事が理想ではある

結論から言うと、ダイビングを心行くまで楽しみたい場合には自分のダイビング器材は持っている事が理想ではある。ダイビングというのは前述した通り普段人間が生活できない水中という空間を楽しむ為にダイビング器材を使用する遊びである。いわば器材に依存した遊びなのだ。その為ダイビングを安全に、また心に余裕をもって楽しむ為にはダイビング器材の操作に対する慣れが必要である。器材の役割等の本質を理解しているダイバーであれば、どんな器材でも器用に取り扱う事が出来るだろう。しかし、そこまでの熟練したダイバーになるには相当な経験と知識が必要になりこれにはかなりの時間を要する。最も早く器材に慣れる事が出来るのは毎回同じ器材を使用する事で、その為には自分の器材を持つことが最善である。その為、スキューバダイビングという遊びを心から楽しみたい人にとっては自分の器材を使用する事が理想なのだ。

もちろんレンタル器材を使用し続けても熟練したダイバーになる事は可能だ。ただ、レンタル器材も無料ではない。おそらく熟練したダイバーになる頃には支払ったレンタル器材代で自分の器材を購入する事が出来ているだろう…。

レンタル器材でもダイビングを楽しむ事は出来る

それではレンタル器材ではダイビングを楽しむ事が出来ないのか?と言われるとそんなことは無く、正しく整備されているレンタル器材であれば心からダイビングを楽しむ事はできるだろう。ただ、その際に注意してほしいのはその器材が正常に動作するのかを最終的に確認するのは自分自身という事。ほとんどのダイビングショップのレンタル器材は正しく整備されているだろうが、中にはそうではないダイビングショップがある事も事実だ。その為レンタル器材を使用する際には、使用する前のチェックを念入りに行い、不具合がある場合には交換してもらうようにするべきだ。ただ、レンタル器材はいつどこが壊れてもおかしくないくらい酷使されている為、流れが強い場所や深い水深を楽しみに行くなど潜在的なリスクが高くなるダインビングを行う際にはレンタル器材の使用はお勧めしない。

ダイビング器材を購入する事とレンタルする事のメリットとデメリット

みんながダイビング器材を購入すれば絶対に幸せなのか?と問われるとそうでは無いと思う。自分のダイビング器材を持つメリットはたくさんあるが、反面デメリットも存在する。レンタル器材も同様で、レンタル器材を使用する場合のメリットとデメリットは存在する。自分がスキューバダイビングをどのように楽しんで行くかでダイビング器材を購入するのかレンタルするのかを判断して、水中世界を心から楽しむ事が出来るようにしよう。

ダイビング器材を購入するメリット

ダイビング器材の操作に慣れるのが早い

器材の特徴や癖、どこに物を装着する事が出来るのかや快適に使用するための装備方法等をすぐにつかむ事が出来る為、ダイビング器材に対して慣れるのが早くなる。ダイビング器材に慣れる事で操作をする事が余裕になり、水中を楽しむ事に集中する事が出来るようになる。また、トラブルが起きた際にの対処法も自分の器材なら手順を覚えやすいので危険も回避する事が出来るようになる。

自分にぴったりな器材を選択する事が出来る

購入する時にしっかりサイズを吟味する事が出来る為、常にぴったりのダイビング器材を使用する事が出来る。特にダイビングスーツはフィット感が悪いと寒かったり動き辛くなることもある。自分の器材であればそういったことが起こらないため、いつも快適にダイビングを楽しむ事が出来る。器材が大きすぎたり小さすぎるとトラブルにつながる為、そういったことが心配な人は自分の器材を持つことがオススメだ。

器材の状態を把握できるので、トラブルが無く安心して使用できる

器材の使用頻度による劣化具合などを自分で把握する事が出来るので、水中で器材が壊れるなどのトラブルに対処する事が出来る。またいつでも自分でメンテナンスをする事も出来る為、海の中で突然器材が壊れるなどのトラブルを未然に防ぐ事が出来、安心してダイビングを楽しむ事が出来る。

自分好みにカスタマイズできる

レギュレーターのホースを軽い物に変更してあごへの負担を軽減したり、ストラップフィンのバンドを装着が容易なスプリング/バンジーストラップに変更するなどダイビング器材にはダイビングを快適にする様々なカスタマイズがある。レンタル器材には本当に自分がストレスに感じている部分を解消してくれるパーツを取り付ける事が出来ない事がほとんどだが、自分の器材ならそういった事を自由に行う事が出来る。

自分しか使用しないので安心・清潔

誰がどのように使用したのか。ちゃんとダイビング後に洗浄しているのか等がわからないレンタル器材とは違い、常に清潔に保てるのも自分の器材のいい所。ダイビングスーツやマスク、レギュレーターなどは特に直接肌に触れる物の為、清潔に保ちたいものだ。自分の器材なら自分が納得いくまで洗浄する事も出来るし、パーツにカビが生えてしまった場合は交換する事も出来る。いつもきれいで清潔なダイビング器材で水中世界を満喫する事が出来る。

1回のダイビングで余計な料金がかからないため割安になる

レンタル器材を使用すると1回のレンタルで数千円はダイビング代に追加で費用が八死してしまう。特に連日ダイビングを楽しむ場合にはレンタル器材だけで数万円になってしまう可能性も…。自分の器材ならばそういったことが発生しないため、いつでもダイビング料金以外は発生しないでダイビングを楽しむ事が出来る。

ダイビング器材を購入するデメリット

購入費用が掛かる

冒頭でも話したがダイビング器材はお世辞にも安いとは言えない。ダイビングで使用するすべての器材を一括購入するとなると20万円以上は最低限費用が掛かる。これは廉価版の器材の場合の料金で、最新の性能が高い器材を選択すると40万円以上は少なくとも器材購入代でかかってしまう。しかし1回のレンタル代が数千円~1万円程度の為、長くダイビングを楽しむ場合には購入してしまった方が安く済む事もある…。

レギュレーターとBCD、ドライスーツは1年に一度のオーバーホールが推奨されている

ダイビング器材の大半にはゴム素材の部品が使用されている。ゴムという素材は使用していても使用していなくても劣化していく為、1年に一度、もしくは100Diveに1度のオーバーホール(定期検査)が推奨されている。1度のオーバーホールにかかる費用は10,000円~30000円とメーカーや交換するパーツによって異なる為、年に100Diveしても年に1Diveしかしなくても器材を安全に使用するためにはオーバーホールをする事が望ましい。器材レンタルの料金を考えると年に3回以下しかダイビングをしない人にとってはレンタル器材代金に比べて割高に感じるだろう。

器材の持ち運びが大変

全てのダビング器材を持ち運ぼうとするとそれなりの重量がある事はダイバーならご存じだろう。持ち運びを楽にするために軽量モデルも販売されているが、それでもダイビング器材すべての重量となると15㎏以上にはなる事が多い。ほとんどのダイバーはこれを回避する為に事前に器材を郵送したり、ローラー付きのキャリーバッグに器材を入れて持ち運びを楽にしている。ダイビングショップによっては器材の預かりサービスを行っているところもある為、器材は欲しいけど持ち運ぶのが苦痛…という人はこういったサービスを利用するといいだろう。

家のスペースを多少奪われる

器材を購入する際に多くの人が心配するのが器材の置き場が無いとい事。確かにダイビングは装着するものが多く、自分の体を包むほどの量のため、器材も一つ一つが大きい。特にダイビングスーツは吊るして保管する必要がある為かける事が出来るスペースが必要だ。ただ、ダイビングスーツ以外の器材はメッシュバッグに入れて保管すればいいので、メッシュバッグを置く事が出来るスペースがあれば大丈夫だ。

ダイビング器材をレンタルするメリット

器材の購入費用やメンテナンス料金が掛からない

器材を全て一括で購入するのにはそこそこの金額が必要になる。また、自分の器材は1年に1度のオーバーホールなどのメンテナンス料金も必要となるが、レンタル器材ならばそういった費用は掛からずに済む。例えばオーバーホールが必要ないマスクやフィンなどは購入し、レギュレーターやBCDはレンタルをする…といった事も可能だ。

いつでもどこでも気軽にダイビングが出来る

旅行先で急にダイビングがしたくなった!等の場合もレンタル器材が活躍する。また、陸上観光がメインで1日だけダイビングをする方などもダイビングショップでレンタル器材を使用した方が気楽だろう。自分の器材を持っていても旅行のプランによってはレンタル器材を利用する人もいる。

器材を持ち運ばなくてもいい

自分のダイビング器材を持ち運ぶのは中々大変。レンタル器材なら、そういったストレスは無く身軽にダイビングを楽しむ事が出来る。特に電車や飛行機での移動は自分の器材を運ぶのは大変なので、そういう時にレンタル器材を使用するメリットがある。

ダイビング器材をレンタルするデメリット

毎回異なる種類、サイズの器材を使用する可能性が高い

ダイビングショップが異なると用意されている器材はもちろん変わるが、同じショップでも常に同じ器材を用意してくれるお店はほとんどない。その為、ダイビング器材の操作や取り扱い方に最初のダイビングで慣れる必要があり、場合によっては1本目はダイビング器材に慣れるだけで終わってしまう事も…。サイズも異なる事があり、最悪の場合連日フィットしなくて使いづらいダイビング器材を使用し続けなくてはならない可能性もある。

ダイビング器材に慣れるのに時間がかかる

毎回違う器材を使用する為、そもそもダイビングで必要なダイビングの器材の操作に慣れる事に時間がかかる。それにより中々ダイビングの上達が遅くなる場合もある。また、緊急時の操作方法を確認できていないと、トラブルが起きた際に対処が遅れてしまう可能性もある為、使用前に念入りにレンタル器材を確認する必要もある。

器材が故障している場合もある

1年で100Diveもすればかなり頻繁に潜っているダイバーと言えるだろう。しかし、レンタル器材は365日稼働しており、普通のダイバーが持っているダイビング器材よりも酷使されている。その為ちょっとしたところが壊れていたり、場合によってはダイビング中に危険な状態になる可能性もゼロとは言えない。レンタル器材は主にダイビング器材を熟知していないビギナーダイバーが特に多く使用する為、レンタル中に破損させてしまっている可能性があるのだ。優良なダイビングショップであればレンタルを用意する前に事前に動作チェックをしていることもあるが、全てのダイビングショップがそれをしているわけではない為、使用前に自分で念入りにチェックしなくてはならない。

毎回のダイビングでレンタル費用が掛かるので割高になる

ダイビング器材のレンタルには1日約5,000円~10,000円程度の料金がかかる。この料金がダイビングを行うごとに発生する為、ダイビングにかかる費用が1.5~2倍以上になってしまう事も。特に頻繁に潜るダイバーにとってはこれは大きな出費となる為、1~2ヵ月に1度はダイビングを楽しむダイバーは自分の器材を購入したほうが長期的にみると割安になるケースが多い。

誰がどんな使用をしたのかがわからない

レンタル器材を使用した全てのダイバーが必ずしも丁寧に、正しく器材を使用しているとは言えない。ダイビング器材を使用した後は真水で洗うが、レンタル器材だからという理由で雑に洗浄を済ませる心無いダイバーもいるのが現実だ。

自分のダイビングスタイルに適した方法でダイビング器材の購入を決めよう

以上の事からほとんどのダイバーにとって、自分のダイビング器材を持つ方がメリットが多いと言えるだろう。だが、年に1度しかダイビングをしない人や、数年に1度旅行ついでにダイビングをするというそこまで頻繁にダイビングをしない人にとっては自分のダイビング器材の恩恵を得る機会が少なくなる可能性もある。その為、ダイビング器材は必ずしも購入する必要はなく、購入した場合とレンタルした場合でどちらが自分のダイビングスタイル的に幸せを感じる事が出来るかで判断をするといいだろう。

もしダイビング器材を購入したほうがいいかも?と感じた人は以前「マスク」を購入する際のコツを書いたコラムを公開したのでそちらを参考にしてもらいたい。

ダイビングマスクの選び方

ダイビングマスクの選び方

 

関連コラム