このページでは、スキューバダイビングで使用される様々な用語を解説しております。
あ行
あ
アイスダイビング
海に浮かぶ流氷の下で行うダイビング。圧巻の光景に加え、かわいいクリオネを見ることもできる。
アウターリーフ
サンゴ群落が形成するリーフの外側の海。
インナーリーフの反対語。
IE
Instructor Examinationの略でインストラクター資格評価試験の事。IDCを修了した者がこれを受験することが出来る。これに合格すると晴れてインストラクター(OWSI)となる事が出来る。試験中の評価は指導団体の本部の試験官(エグザミナー)が行う。
IDC
Instructor Development Courseの略で、インストラクター養成コースの事。
このコースを受講後インストラクター試験(IE)を受講する事が出来る。
あおり足
フィンキックは通常脚を上下に動かすが、脚を左右に掻くようにする泳法。慣れると効率よく推進力が得られ疲れにくい。
また、水底に砂や泥があるところで進む場合に、 砂や泥を巻き上げにくいので視界の確保に役立つ。
赤潮
プランクトンの異常増殖によって海水が赤く染まる現象。魚など生物が呼吸困難になり、生物の大量死につながることがある。
アクアラング
Aqua-Lungと綴る。直訳すると「水中の肺」。1943年にフランス人ジン ジャック・イブ・クストーが開発したレギュレーターの商品名。このレギュレーターにより専門的であった潜水がより多くの人に開放されされたため、ダイビングまたはダイビングで使うレギュレータをアクアラングと呼ばれることも多い。
アクセサリー
ダイブコンピューターや水中ライト、水中カメラ、水中ノートなどのダイビング活動に必須ではないが、あるとダイビングがより楽しくなるもの、より、安全になる為の道具のことを指す。
アップカレント
上げ潮とも言う。上へと向かって流れる潮流。つかまると急に水面に向かって押し上げられ抜け出さないと急浮上になり危険である。
「ダウンカレント」の反対語。
アセント
水中から水面に向かって浮上すること。「スイミングアセント」とは、緊急時にフィンを使って泳いで浮上すること。
アーチ
岩が橋(アーチ)状になっている地形。岩の表面には色とりどりのソフトコーラルがついていたり、カラフルな魚が群れていたりする。
圧外傷
圧力によって引き起こされた怪我などの総称。
圧平衡
ダイビング中に周囲の圧力(水圧)と体の圧力を同じに保つこと。もっとも有名なのは“耳抜き”だが、ドライスーツでのダイビングでスーツが圧迫された際にスーツ内に空気を入れる事も圧平衡である。
アップウエリング
日本語では「湧昇流」。浜からの風により、水面の水を沖合いに運ぶことが原因で生じるゆっくりとした動きの潮流。これにより沖合いの綺麗な海水が水底から流れてくるので、透明度が上がる。ドロップオフのある地点や季節風の吹く場所で発生しやすい。
圧力
ある単位面積に作用する力、もしくは重さの事。水中で体にかかるのは水圧。
ADV
Adventure Diver(アドベンチャー・ダイバー)の略。チャレンジ性の高い水中活動をはじめとする、さまざまな体験やトレーニングを提供するプログラムを受講した者が得られる資格。取得に必要なダイビングは最少3本。コース内にディープダイビングのプログラムを組み込んだ場合、最大30mまで潜水可能。(トレーニングでの最大深度)
AOW
Advanced Open Water Diver (アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー)の略。ダイビングからより多くの満足感を得るための新しいスキルを学び、水中世界で新たな活動や選択肢を開くコースを受講した者が得られる資格。取得に必要なダイビング本数は最少5本。最大水深は30mまで潜水可能。(トレーニングでの最大深度)
アームスパン
両手を広げた幅。水中で物のおおよその長さを測るのに使う。自分のアームスパンはあらかじめ測定しておくと便利。
アルティチュードダイビング
高所潜水ともいい、高山にある湖や川などで潜ること。標高300m以上でのダイビングがアルティチュードダイビングとなる。
アンカー
Comment船のいかり(錨)。水底の岩などに引っかけて船を固定するのに使う。 アンカーに使うロープをアンカーラインという。
アンカリング
アンカーを海底に引っ掛けて船などを停泊させること。船の近くから潜行する場合はアンカーラインに掴まりながらゆっくり潜行する事が出来る。
アンクルウエイト
ドライスーツでのダイビングで使う足首(英語ではAnkle)につけるおもり。一般的なドライスーツの場合はブーツまで一体化になっていて、そこに空気が溜まるので、どうしても足が浮き上がりやすくなる。そのために足首に少量のおもりを付けて、ダイビング中のバランスをとりやすくするために使用する。
安全停止
減圧停止を必要としない場合でも減圧症を確実に避けるため、または浮上する水面の安全を確認するために、エキジット前に水深5mに3分間停止する事。
安全弁
シリンダーのバルブに付いている安全対策のための弁。シリンダー内の圧力が規定の圧力より過剰になると、シリンダーが破裂するよりも先に安全弁が破けシリンダー内の空気を逃がす構造。
アンダー・アーム・トゥ
疲労したダイバーなどの腕の下をつかみ、曳航するスキル。自分の顔を相手のダイバーの顔近くに維持することが出来るため、安心感を与えたり、会話をしながら曳航することが出来る。
アンダー・アーム・リフト
レスキューをする際に、ダイバーの背後に回るためのスキル。
救助者が事故者と同じ体格か事故者より大きい場合に使用する。
自分の右腕で事故者の右手首をつかみ自分の方へ引っ張り回転させながら自分の方へ引き寄せることで、事故者の背中が自分の前に来る。
その後BCDに空気を入れることで相手の浮力を確保することが出来る。
アンダーウォーター
水面下の事。
アンダー・ウォーター・ナチュラリストスペシャルティコース
水中生物の知識から接し方、危険な生物に対する認識など様々な海洋生物について学べるコース。
アンダー・ウォーター・ナビゲータースペシャルティコース
コンパスを使いこなして、水中世界で自分の居場所がわかるようになるコース。
い
EMS (イーエムエス)
救急隊の事。
一酸化炭素中毒
一酸化炭素による中毒症。血液中のヘモグロビンと言う酸素を運ぶ物質は、一酸化炭素と結びつくほうが200倍早い。呼吸する気体に一酸化炭素が含まれていると、ヘモグロビンが酸素ではなく一酸化炭素と結びついてしまう。それにより発生する中毒症状。汚染空気が入ったシリンダーなどを使用すると発症する恐れがある。
インシュロック
クランプ・結束バンドのこと。
インターバル
水面休息時間の事。
インナー
ウェットスーツ用やドライスーツ用のスーツの内側に着る防寒用の服やスーツのこと。
インフレーターホース
BCDの空気流入用のジャバラ状のホース。
う
ヴァーティゴ
水中でめまいが起き、方向感覚を失ってしまうこと。左右の耳抜きが均等に出来ていなかったり、急に冷水が耳の中に入ると起きる事がある。
ヴァルサルヴァヌーバー法
鼻をつまんで行う耳抜きの方法のこと。
ウエイト
鉛でできた重りの事で、スーツや器材の浮力を相殺するために用いる。ダイビング用のウエイトは体のラインに合わせて湾曲している。
ウエイトコントロール
ダイバーが、装着する適当なウエイトを知るための方法。背の立たないプールや海で行う。
ウエイトベルト
ダイビング器材をつけたダイバーは、水中ではプラス浮力になる。その浮力を相殺するために腰に付ける鉛の重りを通すナイロンベルト。
ウエイトベスト
ウエイトを入れる事ができるベスト。
腰に沢山ウエイトを付けると痛めてしまったりするので、上半身にも重さを分散するために使用。
ウェットスーツ
体の保温・保護・そして浮力を確保するためのスーツ。安全のためにダイビングでは必ず着用します。
ウォーター・クラフト・アシスト
小さなボートやその他の水上の乗り物を利用して水中レスキューを試みる手段。
ウォールダイビング
ほぼ垂直に海底へと落ち込んだ岸壁に沿って行うダイビング。
うねり
遠くの台風などにより作られた波が伝わってきたもので、滑らかな波面を持ち、波長の長い規則的な波。
え
エア
空気のこと。
エア・エンボリズム
肺の過膨張傷害のひとつ最も深刻で最もかかりやすい傷害。膨張する空気が肺胞へ無理に押し込まれ、それを通過して肺の毛細血管に入ってしまった状態。
AI
Assistant Instructor(アシスタントインストラクター)の略。インストラクターが開催するダイバーコースの講習の一部を任せてもらえるようになる資格。また、追加トレーニングを受けることでPADIが提供しているコースの一部を開催することもできるようになる。
エア切れ
シリンダー内の空気が無くなること。
エアーステーション
シリンダーに空気を充填する場所。
エア・エンボリズム
浮上につれて膨張した肺の空気が破裂し、血管に入って血液の流れを止めてしまうこと。これを防ぐためには、浮上中は息を止めず、決められた浮上速度を守るようにする。
エアーマネジメント
シリンダーに残っているエアを自己管理すること。ダイビング中は常に残りの空気の量を把握することが必要。
エア漏れ
ダイビング器材から空気が漏れること。シリンダーのバルブやレギュレーターに起こるトラブル。この場合はメンテナンスに出す必要がある。
曳航 (えいこう)
引っ張る事。海では船を牽引する事や、人を引いて海面を移動する事を指す。
エキジット
水から上がること。海岸へ上がることはサーフエキジット、ボートでのエキジットはディープウォーターエキジットと呼ぶ。
エキゾースト
排気の事。
エキゾーストティー
レギュレーターの排気弁。自分の吐いた息が視界を遮らない為についているパーツ。万が一外れてしまっても呼吸に影響は出ない。
エキゾーストバルブ
ドライスーツ等についている排気を行うためのバルブ。
エマージェンシーウェイトドロップ
緊急時に確実に水面に浮いていられるようにする方法。
MSD (エムエスディー)
Master Scuba Diver(マスター・スクーバ・ダイバー)の略。さまざまなダイビング活動や環境でスキルを磨いて、経験を積んだことを意味するアマチュア(ダイビングを職業としない)最高峰の資格。ダイビング経験本数が50本以上、スペシャルティダイバー資格を5種類以上、レスキューダイバーを所持している事で認定を受けることが出来る。
沿岸流
岸と並行に流れること。ロングショアカレントともいう。
円形サーチ・パターン
視界不良の水域で効果的に捜索をするのに使用する方法。2人のダイバーがロープをもち、一方は中心で待機し、もう一方がロープが常に張った状態を維持しながら泳ぐことで円の形に泳ぐことができる。1周したらロープを伸ばし再度泳ぐ…これを捜索物が発見されるまで繰り返す。他のサーチパターンに比べ捜索に時間がかかる。
EAN (エンリッチドエアーナイトロクス)
EANxとも綴る。通常は単にエンリッチドエア、またはナイトロクスと呼ぶ。空気以外でダイビングで使用する混合気体で、酸素の割合(分圧)をあげ、その代わりに窒素の割合を下げたもの。ダイビング中の減圧症のリスクをかなり下げ、ダイビング後の疲労感もかなり少なくなる効果がある。 ただし、酸素濃度が高いので、酸素中毒の予防が重要になる。適切なトレーニングを受講してから使用する。
エンリッチドエア・ダイバー
通常の空気ではなく、「酸素の割合が多い空気」を使用してのダイビング。通常スキューバダイビングで使用する空気よりも減圧症になる原因である窒素の割合が少ないので、空気使用時の時と同じ時間ダイビングをした際には減圧症のリスクを減らすことができる。また、正しく使用することで空気の使用時に比べ、同一深度で潜っていられる時間が長くなる。
お
大潮
潮の干満の差が最も大きい状態のこと。月に2回、満月と新月の日におこる。
大物
サイズの大きい大型魚や海洋哺乳類の総称。
オクトパス
予備の空気源とも呼ばれ、バディがエア切れになったときに差し出す緊急用のセカンドステージ。
OWSI (オーダブリューエスアイ)
Open Water Scuba Instructor(オープンウォータースクーバインストラクター)の略。この資格以上の者が総じてインストラクターと呼ばれる。講習を受講した人を独自にダイバーとして認定することが出来るようになる。
オーバーウエイト
ウエイトの量が重過ぎること。オーバーウエイトだと沈みがちになり綺麗な姿勢で泳ぐことが困難。
オーバーハング
岩などが大きくえぐられた地形。
オーバーヘッド
洞窟や沈船などの中でダイビングをするときのように、頭上が塞がれ真上に浮上出来ない場所のこと。
オーバープレッシャーリリースバルブ
BCDなどに空気を入れすぎた状態に陥ったときに自動的にエアーを排出するバルブ。破裂防止のための頼もしいバルブ。
オーバーホール
器材を分解・洗浄・組み立て・調整すること。100回のダイビングでオーバーh-ルを行う事が推奨されている。しかし、使用していない場合でも経年劣化する部品がある為、1年に1度のオーバーホールが必要。素材にチタンを使用したものは2年に1度のオーバーホールで問題無いものもある。
オプティカルレンズ
視力矯正用の度入りレンズの事。視力が悪く、コンタクトを使用しない人はマスクのレンズをオプティカルレンズに交換する事で、水中でも視界を確保できる。
オーラルインフレーション
シリンダーの空気を使用するのではなく、自分の息でBCD内に空気を入れ、浮力の確保をするスキルのこと。エア切れの時やインフレーターホースが故障した際に役立つ。
Oリング (オーリング)
シリンダーのバルブ、レギュレーター内部、水中カメラなど、器材の防水のために多用されている断面が丸いゴムのリング。
OWD
Open Water Diver(オープンウォーターダイバー)の略。ダイビングを始めた人が最初に認定される資格のこと。潜水計画から海況の判断、トラブルの回避など、ダイビングを安全に楽しむために必要な知識とスキルを本格的に身につけるコースを受講した者が得られる資格。潜水可能最大深度は18m。(トレーニングでの最大深度)
か行
か
回遊魚
一般的には季節的に移動する魚のこと。ダイビングでは沿岸及び外洋を回遊する魚屋泳力のある大型魚も回遊魚と呼ぶ。
海洋実習・海洋講習
実際に海に入って行う講習のこと。
かけあがり
ゆるやかな斜面の事。
過剰浮力
BCDやドライスーツに空気を入れる給気ボタンが押されたままになってしまったり、不意にウエイトを落とすことなどによって浮力が非常に強くなってしまった状態。
ガス昏睡
様々な気体の麻酔効果によって思考力や判断力が低下する状態。高圧化で呼吸をする事で起こる症状。個人差はあるが、水深24メートル以上で起こりやすい。浅いほうへ戻ればなおる。以前は窒素酔いと呼ばれていたが、窒素のみが原因ではない事が判明したため名称が変更された。
カバーンダイビング
光が届く範囲の水中洞窟へのダイビングの事。
過膨張障害
ダイビング中に呼吸を止めたまま浮上を行うとおきる肺の障害。呼吸を止めた状態で浮上をしてしまうと、肺の中で膨張した空気が逃げる場所を失い、肺に破裂などの障害を引き起こしてしまう。そのためダイビング中は決して呼吸を止めてはいけない。
カレントフック
流れの速いところで体を岩などと繋いで固定するための道具。ロープをBCDなどに固定し、フックを岩などに引っ掛けて使用する。使用する際にはサンゴなどの水中生物にダメージを与えないように注意する。
空タン (からたん)
使用済みのシリンダーの事。空気の残りが無くなってしまった物だけではなく、少しでも空気が減ったシリンダーもこのように呼ぶ。
カレント
潮流の事。
カレントライン
潮流のある時に利用する船尾から流されたロープ。これを手繰り楽にボートにもどることが出来る。
き
気化熱
液体が気体になるときの熱量。ダイバーは、ウェットが濡れたり、体が濡れたりするときにその水分が気体になり大量の熱を奪われる。常夏の島や日本の真夏であっても、天候が悪いときのことを考えて保温対策が必要。
気胸
肺の過膨張障害の一種で、破裂して肺から漏れ出した空気が、肺と肋膜の間に出て肺を圧迫して押しつぶした状態になり、呼吸困難になる障害。
器材スペシャルティコース
使用する器材について詳しくなるコース(使用方法・メンテナンス)。
緊急アシスト・プラン
ダイビング中に怪我や事故が起きた際の行動の順序や必要な道具、連絡先など記載されたもの。連絡しなくてはならない場所の電話番号や、最寄りの病院の住所。救助に使用する道具の置き場なども記載する。
緊急時のガイドライン。
汽水域
河口などのように淡水と海水が混ざり合う水域。 土砂等が流れ込み透明度は良くないが、養分が豊富で淡水・海水の両方の生物が沢山いる。
緊急用酸素
純酸素の事。スキューバダイビングでは、減圧症や肺の過膨張傷害のダイバーや溺れたダイバーなどに対して使用すると非常に効果が高い。
擬態
生物が他の生物や海藻類・岩や砂地などに姿を似せてカモフラージュすること。
魚影
魚の種類、数が多いか少ないをあらわす表現。「魚影が濃い」は種類や数が多いことを意味する。
漁礁
魚が群生するサンゴ礁、沈船、岩場などの所と、人工的なブロックなどを沈めて作ることもある。
緊急スイミングアセント
水深9mよりも浅い場所でエア切れになり、バディがすぐ近くにいない場合に、レギュレーターを加えたまま上を向き息を吐きながら浮上する緊急時の対応のこと。
正式名称は「コントロールされた緊急スイミングアセント」。省略して「キンスイ」と呼ばれることが多い。
緊急用シグナル
漂流等の緊急事態に使用できるように備える装備のこと。シグナルフロートや笛などがある。
緊急浮力浮上
ウエイトを捨てて急速に浮上する方法。空気が無く、深度も浅くなく、バディがいないという最悪の状態のときに行う最後の方法。減圧症が派生する危険度が高い為、講習中に練習は行わない。
く
クイックリリースシステム
ウエイトベルトのバックルなど、いざという時にワンタッチではずせる構造のもの。
クレバス
岩礁に入った深い割れ目。
クローズドサーキット
閉鎖回路式スクーバのこと。吐く息を再利用し、呼気の二酸化炭素を除去し酸素を補充する。排気泡が出ずに、少ないシリンダー容積で長時間のダイビングが可能。主に軍隊やテクニカルダイビングで使用されている。
グローブ
ダイビング専用の手袋の事をこう呼ぶ。水中にいる生物や岩場などから手を保護するためのダイビング用具。製品により保温性が様々で、季節によって使い分ける。
け
軽器材
マスク・スノーケル・グローブ・フィン・ブーツの総称。3点セットに近い意味を持つ。
頚動脈洞反射
ダイバーがきついウェットスーツやフードを着用し、頚動脈を圧迫する事により血圧が高いんじゃないかと体が感知して、心臓の心拍数を下げてしまい血液の供給が減少する症状。適切なサイズのスーツ、フードを着用する限りおこらない。
ケイソン
四角形のコンクリートの人工物の事
水中の目印や漁礁として様々な生物が住み着いていたりする。
ケーブダイビング
海中にある洞窟へのダイビングのこと。光が届かない範囲が含まれる。
ケミカルライト
薬品の化学反応で発光させる円筒状のライト。ナイトダイビングのときなど識別用に使う。大きさや色は多種。
減圧症
減圧障害の一種。体に溶け込んだ窒素などのガスの量が安全範囲を超えた状態のまま浮上、もしくは水深の浅い場所に移動したことで、血管の中や組織内に気泡が形成される。この気泡が血管などをふさいでしまうことで様々な症状が出てしまう。減圧不要限界を超えた潜水を行い、減圧停止を守らなかったときに起こりやすい。
ベンズとも言う。
減圧障害
減圧症と肺の過膨張障害の事。
減圧潜水
潜水病を防ぐために、定められた深さで定められた時間停止をする「減圧停止」をしながら浮上する潜水のこと。一般のレクリエーションダイビングでは、これが必要な状況はない。テクニカルダイビングの範囲となる。
減圧停止
減圧不要潜水時間を越えてしまった場合に行う緊急停止の事。水深と時間はダイブテーブルやダイブコンピューターの指示に従う。
限定水域
コンファインドウォーターともいう。プールやそれに似たコンディションの浅い海の事。講習時などに利用する。
こ
高圧ポート
ハイプレッシャーポート(HPポート)とも言う。レギュレーターのファーストステージの、残圧計やコンソールゲージの取り付け口のこと。
シリンダーの中の圧力がそのまま出てくる。
小潮
潮の干満の差が最も小さい状態で半月の日におきる。月に約2回の周期。
コマーシャルダイビング
レジャーダイビングに対して潜水作業分野のダイビング。
コーラルリーフ
サンゴ礁の事。
ゴロタ
丸い石、またはそれが広がっている所
混合気体
2種類以上のガスを混ぜて作られる気体。空気も酸素・窒素・その他のガスの混合気体。
コンソールゲージ
残圧計、深水計、コンパス、水温計などが一体ケースに組み込まれているゲージ。
コントロールドシーテッドエントリー
別名(シッティングフロントエントリー)。エントリー方法の中で最も静かに水に入る方法。両足をそろえ、横向きに座った後両手を縁にかけ、体の向きを変えながら足からエントリーする。
コンパスナビゲーション
コンパスを使って位置測定をしたり、コースを決めたりする方法。ナチュラルナビゲーションと併用して行うとより確実な位置を確認できる。
コンプレッサー
シリンダーに空気を充てんする機械。高圧空気を扱うには許可が必要。
さ行
さ
再圧チャンバー
加圧室の事で、減圧症にかかった患者などが治療を受ける機械。 気泡化した窒素を圧力をかけてまた血液に溶け込ませてくれる。
サイドマウント
もともとは、ケーブ(洞窟)ダイビングで、いかに狭いところを通り抜けられるかということで作られてきたスタイル。背中にシリンダーを背負う一般的なスタイルをバックマウントと呼んでいるが、体の左右に一本ずつ装着することから、サイドマウントと呼ばれている。このスタイルは、洞窟だけではなく通常のダイビングでもそのメリットに人気を集めている。
サイナス
副鼻腔のこと。おでこの内側にある頭蓋骨内の空間。
魚の見分け方スペシャルティコース
形や色などをヒントに名前の分からない魚を検索することができるようになるコース。
サージ
水底で揺れ動く水の動き。
サーチ&リカバリー
水中にある特定の物を探し、引き上げるというテクニック。
サーフゾーン
海岸に押し寄せた波が砕けている水域。
サーフ・ダイビング
バランスが取れないほどの強い波が起きている海でダイビングをすること。波の下をくぐることで体が倒されないようにする。
サーフェスダイブ
上半身を腰から曲げて、やや斜め方向に頭から潜降していく方法。スキンダイビングの際に真下ではなく浅く潜りたい場合に使用する。
サーモクライン
水中で水温の温度差がある水域でぼやけているように見える場所。急激に水温が変化するので注意。流れのあるところや、岩陰などで起こりやすい。
砂紋
波によって砂地の水底にできた模様。海岸線と並行にできる。
残圧系
シリンダーの空気の圧力を測定するための計器。つまり空気の残りの量を教えてくれる。
サンセットダイブ
夕暮れ時のダイビング。
酸素アナライザー
シリンダーの中の酸素分圧を分析するための精密機器の名称。
酸素中毒
高濃度の酸素を呼吸したときに起きる目まい、吐き気、マヒなどの症状。純度100%の酸素ボンベを使用してダイビングをしてはいけない。
酸素暴露
通常の状態異常に体に酸素が吸収されている状態のこと。陸上では純酸素など空気よりも濃度の高い酸素を吸入し続けている状態に当たる。ダイビングでは、深度下で圧縮され密度の高い空気を吸うため、通常の空気を吸入しているとしてもこれに当たる。
酸素暴露限界
体内に吸収されていても問題のない酸素の量の値。エンリッチドエアを使用してダイビングする際は、特に酸素分圧を限度内に抑えて酸素中毒を回避する必要がある。(許容限界:1.4 絶対限界:1.6)
3点セット
マスク、スノーケル、フィンを合わせてこう呼ぶ。
し
Cカード (しーかーど)
Certificate Cardの略。認定証のこと。ダイビングライセンスと呼ばれるものはすべてこれに当たる。
シグナルフロート
水面で使用する緊急用器材。色は基本的にオレンジ色のものが多いが、近年イエローやピンクの物も販売されている。1.2~2m程の長さがあり、水面で空気を入れて使用することで、船に発見してもらいやすくなる。
シー・スラッグ・スペシャルティコース
ウミウシが生息してそうな場所を予測し、探して観察できるようなコース。
シッティングロール
プールサイドやボートサイドに腰掛けて、両手をついて体を反転しながら水に入る。
CPR (しーぴーあーる)
心配蘇生法。人工呼吸や心臓マッサージなどの応急処置。
重器材
BCDとレギュレーターの総称。
ジョン・スコット・ハルデーン
現在使われている減圧理論の基礎を確立した人。
シリコンスプレー
金属部分の防蝕とサビ止めに使うシリコンオイルのスプレー。ゴム製の器材に使用するとゴムの劣化を防ぐことができる。
ジャイアントストライド・エントリー
水深が充分あるところで行うエントリー方法。マスクを押さえ、足を一歩前へ踏み出して水に入る。
ジャックナイフ
上半身を腰からまげて、頭から潜行して行く方法。スキンダイビングやフリーダイビングで水中に潜る時に使用するスキル。
周囲圧
水中でダイバーを取りまく圧力のこと。
修正された疲労スイマーキャリー
疲労したダイバーを水面に仰向けに浮かせ、そのダイバーの両足を救助者が自身のの両肩に当てた状態で押すように泳ぎ、ダイバーを移動させる方法。
す
水中脱着
水中でスクーバセットを一度外して再度付け直すこと。
水中ノート
水中で文字を書くことが出来るプラスチックでできたノート。水中でのコミュニケーションは基本ハンドシグナルを使用するが、それでは伝えきれない時に水中ノートを使用する。
水中マップ
潜水地で潜水計画を立てるときに使用する水中の様子を書いた地図。
水中ライト
防水、耐圧機能のある、ダイビング専用のライトの事。洞窟やナイトダイビングで水中を照らすための物から水中撮影用など種類は様々。
水面脱着
スクーバセットを水面で脱ぎ着すること。小さなボートでのエキジットなどに使うテクニック。
水面休憩
サーフェスタイムともいう、水面上や陸上など、水圧のかかっていない状態での休憩のこと。
水路
岩と岩の間の道の事。
スクイズ
水圧の影響によって起こる圧迫や、締め付けの状態を言う。耳、サイナス(副鼻腔)、マスク内、ドライスーツ内などで起こる。空気を送って圧平衡を行い、解消する。
スノーケリング
シュノーケリングともいう。
シリンダーを使わずに、3点セットをつけて水中散歩、水面散歩を楽しむこと。
スノーケル
シュノーケルとも呼ぶ。
水面に顔をつけたままでも呼吸を行えるようにするための筒のような道具。この道具を用いて水中で活動することをスノーケリング、もしくはシュノーケリングと呼ぶ。
スノーケルクリア (ブレスト法)
スノーケル内に入った水を息を吹き出すことで排除するスキルのこと。
スノーケルクリア (ディスプレースメント方)
浮上中にスノーケルの中に少しずつ息を吹き込んで、スノーケル内の水を押し出し排除するスキル。この方法を利用すると水面でのスノーケルクリアが楽になる。
スパイラルサーチ・パターン
コンパスを使用し、渦巻き状に捜索を行う方法。適度な透明度で行方不明ダイバーがそれほどの距離を移動していないと判断したときに使う。
スローイングアシスト
レスキューバック、ロープ付きの浮き輪、ブイ、ライフジャケットなど浮力があるものを投げて救助する方法。
スロープ
エントリー・エキジットがしやすいように、コンクリートで作られた坂道の事。
せ
セカンドステージ
レギュレーターの第2減圧部。
口にくわえる部分のことで、シリンダー内の高圧空気はファーストステージで中圧に下げられ、ここでさらに周囲圧に下げられることにより、ダイバーが呼吸可能になる。
正円窓の裂傷
耳の圧平衡が遅れ、その後無理に強く長く圧平衡をすることで起こるケガの事。
潜降ロープ
潜降時に使用するロープ。水面に設置されたブイ(浮き)から水底に向かって設置されている。講習で使われることや、流れのあるポイントに多い。
潜水時間
ダイバーがダイビングを行っている時間の事。もともとは加圧されている時間のことで潜降開始から浮上開始までの時間の事を指していたが、最近は浮上終了時間まで含めて潜水時間と呼ぶことがほとんど。
潜水病
潜水によって起こるさまざまな障害を総称したもの。減圧症もそれに含まれる。
そ
ソフトコーラル
柔らかいサンゴの総称。様々な種類があり、色合いは赤、黄、紫など派手な物が多い。
底揺れ
水底を行ったり来たりする水の動き。特に水深の浅い場所で起こる。
組織コンパートメント
「理論組織」「理論組織コンパートメント」とも呼ばれている。スクーバダイビング中、普段の陸上よりも高い圧力に体がさらされることにより、体内には普段よりも窒素が溶け込んだ状態になる。窒素を吸収する速度は体中均一ではなく、組織により吸収が早いものもあれば遅いものもあり、また、吸収することが出来る量も変わる。それらを区分けしたものを組織コンパートメントと呼ぶ。
た行
た
体験ダイビング
Cカードを持っていない人でも行えるダイビングのことで、比較的浅い水域で行うダイビング。 ライセンス講習のお試しコースなどもある。
ダイバーウォッチ
潜水用の時計。ISO規格で厳しい条件が定められている。ダイブコンピューターの登場により、ダイビングで使用される機会はほとんどない。
ダイバーフラッグ
ブルーと白の国際信号旗A旗。潜水している水域を表示するためボートに掲揚するか、水面のフロートに立てる。
ダイバー・プロバルジョン・ビーグル
水中スクーターとも呼ぶ。プロペラがついており、電動で動く為、泳ぐ体力やシリンダー内の空気を温存することができる。水中を飛ぶように移動し、より広範囲を楽しむのに大活躍する。
ダイビングプラン
潜水計画のこと。バディとコース、水深、潜水時間、水域の特徴などを打ち合わせながらプランニングする。
ダイブコンピューター
潜水時間・深度・窒素吸収量などダイビングに必要な各種計測器の機能を内蔵するダイビング専用コンピューター。腕時計型とゲージ型の2種類がある。
ダイブテーブル
潜水時間と潜水深度の関係などを具体的な数字で表した表。USネイビーのものやマルチレベル・ダイブテーブルがおもなもの。無減圧潜水のためには不可欠である。
ダウンストリームバルブ
空気の流れる方向に逆らって閉じるバルブの事。レギュレーター内部に使用されている。
DM
DiveMaste(ダイブマスター)の略。水中ガイドや講習のアシスタントなどが出来るプロ資格。この資格があればダイビングショップやダイビングサービスで水中ガイドとして働く為に必要な知識や技術を身に着けていることが証明される。また、PADIプロダイバー専用のダイビング保険にもはいる事が出来る。
ダストキャップ
レギュレーターのファーストステージの内部に水や砂などが浸入するのを防ぐゴム製の蓋。
タンク・バルブ・トゥ
ダイバーのタンクバルブをつかみ、ダイバーを仰向けにしたまま浜やボートまで運ぶ方法。
ダンゴウオスペシャルティコース
ダンゴウオの一生や探し方、可愛く撮影出来るテクニックを身に着けられるコース。
ち
知覚狭窄
緊急事態の原因やその原因を解決する事のみに集中してしまい視野が狭くなってしまった状態。ダイビング中の様々なストレスによっておこる。特に初心者のダイバーに起こりやすい。
窒素酔い
ガス昏睡の事。
チャージ
シリンダーに空気を充填する作業の事。タンクチャージともいう。
チャネル
水路。海流の通り道になっているところ。バスの同義語で地域によって呼び方が変わる。
中圧
シリンダー内の圧力がレギュレーターの中で1ランク減圧された状態。レギュレーターホース(中圧ホース)やBCDホースがその減圧された圧力である。日本語では中圧だが、ハイプレシャーポートに対してロープレッシャーポート(LPポート)と呼ばれることもある。
中性浮力
水中で浮きも沈みもしない状態。水中移動のときはこの状態が望ましい。ダイバーは呼吸の加減やBCDの空気を出し入れすることで中性浮力が得られる。
潮流
海の中で発生する流れの内、潮の満ち引きにより定期的に発生するものを指す。
つ
て
低酸素症
レギュレーターを使用した呼吸時に呼吸が浅い状態が続くと起こる可能性がある。よく見られる症状としては判断力の低下や頭痛などがある。これを防ぐ方法としては、しっかりと深くゆっくりとした呼吸を行うことが最も効果的。
ハイポキシアとも呼ぶ。
低体温症
体内深奥部の体温が下がった状態のこと。水温に対して適正な保温力を持つスーツを着用せずに潜ると体が冷え、手足の麻痺に始まり、ひどい時には意識の錯乱や記憶喪失、意識喪失に陥ることもある。
ハイポサーミアとも呼ぶ。
DSAT
PADIが開催するテクニカルダイビングの一環。
ディスカバー・スクーバ・ダイビング
まだスキューバダイビングの講習を受けた経験がない人でもダイビングを経験することが出来るように開催されているコース。一般的に体験ダイビングと呼ばれているプログラムに近いもの。
ディスカバー・ローカル・ダイビング
特定のダイビングポイントについて詳しいプロダイバーがその海域の見どころや注意点などをダイバーに提供するプログラム。
一般的に行われているファンダイビング(ガイド付きのダイビングツアー)がこれに該当することが多い。
ディープダイビング
18mより深く、絶対最大深度限界である40mまでのダイブのこと。
テクニカルダイビング
レクリエーションダイビングの範囲を越える領域でのダイビングの事。世界最大のテクニカルダイビング指導団体TDIの定義では、ダイビングスタイルとしては、ダブルバックマウント、ダブルサイドマウント、リブリーザーなどを用いて、水深40~100mのエリア、段階式減圧停止、洞窟や沈船などへの内部侵入(ペネトレーション)など、通常のレクリエーションの範囲外のダイビングのこととされている。
DECO (デコ)
Decompression(減圧)の略。減圧不要潜水の範囲を越えてしまう事。ダイブコンピューターに減圧停止の指示が出たら減圧停止が必要。無視して減圧停止をせずにエキジットすると減圧症になる危険性が高くなる。また、ダイブコンピューターが強制的に最低24時間、機種によっては2、3日ロック状態となり機能しなくなる。
デジタル・アンダー・フォトグラファースペシャルティコース
水中でデジタルカメラを使用した写真の撮影方法や器材の準備方法を学ぶためのPADIのスペシャルティコース。撮影環境に応じた設定に素早く調整できるようになり、構図にもこだわった写真が撮れるようになるコース。
と
透視度
水中で水平に何メートル見えるかを表す言葉。
透明度
水面から水底に向かって垂直方向に何メートル見えるかを表す言葉。透視度と混同されやすい。
ドライスーツ
ダイバーの体が水に濡れないダイビングスーツ。ダイバーとスーツの間には空気が入っているので、ウェットスーツよりもずっと保温性がいい。冬の海やアイスダイビングでは欠かせないスーツ。
ドライスーツダイビング
ドライスーツを使用して行うダイビングの事。ドライスーツは使用方法や特有の危険などがある為、講習を受けてから使用したほうがいい。
ドリフトダイビング
潮流が強いときに、その流れに乗って(流されながら)行うダイビングのこと。
ドロップオフ
海底が急激に落ち込んでいてがけのようになっている場所。
な行
な
ナイトダイビング
夜の海に潜ることを指す。夜の海は昼間とは一味違う幻想的な表情を見せてくれる。寝ている魚や夜行性の生物を見たり、夜間ならではの生態観察をしたりもできる。
ナイトロックス
窒素と酸素の混合気体を指すもの、混合比に関係なく窒素と酸素の混合気体の全てを指す。nitrogen(窒素)とoxygen(酸素)を君あわせた造語。
ナチュラルナビゲーション
太陽の位置や水中の地形など自然のものを利用して、ダイビングコースを設定したり、現在の位置を判断する方法。水面での位置判断は「山だて」と呼ぶ。 コンパスナビゲーションと併用して行うとより確実な位置を確認できる。
ナビ・ファインダー
ダイビング中の自分の居場所が水中に居ながらもわかる便利なナビゲーション器具。
に
ニークレードル
相手のダイバーのシリンダーを自分の両ひざではさんだ姿勢。
ぬ
ね
根 (ね)
海の中にある岩やサンゴでできた小山。魚が集まりやすい為、ダイバーに人気のスポット。
熱射病
熱疲労(ヒートエグゾーション)がさらに深刻に進行した症状。熱疲労の状態でさらに暑さにさらされ続け、生理機能がひどく低下し、体温の調節がうまくいかなくなった状態で、かなり危険な症状。
ヒートストロークとも呼ぶ。
熱疲労
熱いコンデションの中でダイバーがスーツを着たままでいたりするとなる軽いショック症状。
ヒートエグゾーションとも呼ぶ。
の
のこぎりの歯プロフィール
浮上と潜降を繰り返すようなダイビングの事。減圧症が発症する可能性が高くなる。
ノンスイミングアシスト
自分が泳いだりせずに陸から、もしくは自身の足がつく水深でレスキューをする方法。可能な限り救助者のリスクを最小限に抑えることが出来る。
は行
は
肺の過膨張傷害
呼吸を止めて浮上したり、生理的な状態によって浮上中に肺の中に空気が閉じ込められたりすることが原因で起こる肺の外傷。
ハイパーベンチレーション
浅く早い呼吸を繰り返す呼吸法。血液中の二酸化炭素濃度が低下し、苦しいという信号が脳に伝わる一定量に達するのが遅くなる。そのため苦しさを感じる前に身体が限界を越え、ブラックアウトを引き起こす可能性を高める。以前は推奨されていたが、現在は行わない方がいいとされている。
パージボタン
レギュレーターのセカンドステージ中央にあるボタン。
押している間シリンダー内の空気が流出する。レギュレータークリアをするときや、シリンダーからレギュレーターを外したときに使用する。
パス
海流の通り道になっているところ。チャネルの同義語で、地域によって呼び方が変わる。
バックアップ空気源
オクトパスなどの予備のセカンドステージのこと。一緒に潜っているダイバーがエア切れやレギュレーターにトラブルが起きた際に空気を共有するための器材。
バックロール・エントリー
水に背を向けて腰掛け、背中から水に入る方法。
バディ
ダイビング行動をともにする相方のこと。ダイビングでは2人1組で行動するバディシステムが大原則。
バディコンタクト
水中でバディが活動中にお互いの位置関係やバディのコンディションに気を配り、チェックし合うこと。
バディチェック
主に器材を背負った後、エントリーする前に、バディ同士がお互いの器材に不備がないかを確認し合うこと。
プレダイブセーフティチェックと同義語。
バディブリージング
バディがエア切れになったとき、ひとつのレギュレーターを2人で交互に呼吸して浮上するテクニック。
ハーネス
シリンダーを固定し、背負うための道具。BCDとは異なり浮力調節機能が無い。
ハーフタイム
組織コンパートメントごとの窒素の吸収と排出のスピードを表すもの。
バブルリング
水中で気泡を輪の形(ドーナツ型)に作る事。
バルブ
シリンダーの空気開閉用のコック。K型とJ型の2種類がある。以前はダイビング時にバルブを全開にして半戻しするのが一般的だったが、近年はトラブル防止のために前回の状態のまま使用することが一般的になった。
パワーインフレーター
BCDにシリンダー内の空気を入れる装置。
ハンドシグナル
主として水中で、互いの意志を伝えるために使用する手話のこと。各団体で若干異なる場合があり、完全な「世界共通語」ではない。
反復潜水
体内に前回潜水の残留窒素がある間に、繰り返して行う潜水のこと。
ひ
皮下気腫
膨張する空気が首や鎖骨周辺の皮膚の下に押しこまれることが原因で起こる。
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシースペシャルティコース
水中で浮きも沈みもしない「中性浮力」のスキルを上達することができるPADIスペシャルティコース。
BCジャケット
Bouyancy Compensatorの略。一般にはBCと呼んでいる。水面および水中で空気を出し入れして浮力を調整する器具。シリンダーを固定するバックパックと一緒になったジャケット(ベスト)タイプが一般的。
BCDと同義語。
BCD
Bouyanchy Control Deviceの略。
BCジャケットと同義語。
どちらの呼び方が正しいなどは無い。
ピストン式ファーストステージ
ピストンが中圧チャンバーの方へ移動して、バルブが開くとシリンダーから空気が流れ込む。
ふ
ファイブポイント潜行
潜行前の水面でのチェックのこと。5つのポイントをチェックすることで水中でのトラブルを避ける。
ファイブポイント浮上
浮上前の水中でのチェックのこと。5つのポイントをチェックすることで水中でのトラブルを避ける。
ファイヤーマンズキャリー
負傷したダイバーを横向きにして救助者の両肩に担ぎ上げ、地面と水平にうつぶせの姿勢で運ぶ。
ファンダイビング
FUN=楽しみという意味。講習としてではなくレジャーとして行う一般のダイビングのこと。
ファーストステージ
レギュレーターの第一減圧部。シリンダー内の高圧空気は、ここで周囲圧プラス8~10気圧の中圧値に下げられる。
ブイ
各ダイビングポイントに設置されたロープがつながる浮力体の事。つながっているロープを潜降ロープとして使用することもある。
フィッシュウォッチング
魚を観察したり、魚と親しんだりする活動。魚に餌付けをすることは、フィッシュフィーディングと呼ばれ、現在は推奨されていない。
フィートファースト潜降
潜降時の姿勢事。足から潜降する方法を指す。BCDの空気を抜き、息を吐きながら行う。
フィン
水面、または水中をより効率よく泳ぐために必要な足に装着して使用する道具の事。日本語では足ひれとも呼ばれる。かかとまでおおわれたフルフットフィンと、かかとの部分がない代わりにバンドで固定するストラップフィンと大きく2つに分類される。通常ブーツを使用し、その上に装着する。
フォトダイバー
水中カメラを持って海に入り、水中世界の様々な写真を撮影し楽しむダイバーの事。小さな生物から地形などの水中景色まで好みは様々。
ブーツ
ダイビング専用の靴の事をブーツ呼ぶ。フィンずれを起こさないためや、岩場をストレスなく歩くために使用するダイビング道具。足の保護や保温の役割がある。
フード
水温の低い水中で頭にかぶる帽子のようなダイビング用具。非常に保温力があり、また保護の役割もある。タイプによって頭のみのものや、首まで隠れるタイプまで様々。
ブランクダイバー
半年以上の長い間ダイビングをしていないダイバーのことをいう。ダイビングの経験本数やダイビング歴によって期間は異なる。
フリーフロー
レギュレーターが故障したことにより、セカンドステージがから空気が出続ける状態。
ブルーホール
水底にある穴のこと。深い穴は水中で青く見えるのでこう呼ぶ。
フルフェイスマスク
レギュレーターも組み込まれているので、マスク内で話すことができる顔全体用のマスク。
プレダイブセーフティチェック
主に器材を背負った後、エントリーする前に、バディ同士がお互いの器材に不備がないかを確認し合うこと。
バディチェックと同義語。
フロッグフィッシュスペシャルティコース
ダイバーに人気の魚「カエルアンコウ」をより親しみながら観察ができるコース。
へ
BLS (べーしっくらいふさぽーと)
Basic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと。
ヘルメット式潜水器
金属のヘルメットとドライスーツを組み合わせたプロ用の潜水器。主に潜水工事や海底調査目的で使用されたが今はほとんど使用されない。陸上や船の上からパイプを通して送気するフーカー式送気が行われる。
ベンズ
減圧症のこと。
ほ
ポイント名
潜水地につけられた名前の事。
ボート・ダイビング
船に乗って、沖合でダイビングを楽しむことができる。魚の群れやダイナミックな風景を見ることができる。
ホバリング
中性浮力をとった状態で中層で静止すること。ダイビング中の基本的なスキル。
ま行
ま
マウス・トゥ・ポケットマスク・レスキュー
ポケットマスクを事故者の顔に当て押さえて息を吹き込む、レスキュー呼吸法。
マウス・トゥ・マウス・レスキュー
事故者の鼻をつまみながらもう一方の手で頭部を後屈させ気道の確保をし、要救助者の口に自分の口から直接息を送り込むレスキュー呼吸法。
マウスピース
スノーケル、レギュレーターの口にくわえる部分。
マクロ
小さい水中生物の事を指す。元々はカメラ用語であり、マクロとは本来「巨視的」という意味。大きく映すことを指す。
マスク
水中で物をはっきりと見ることができるダイビング用具。水泳で言うゴーグルのようなものだが、ゴーグルとは違いこちらは鼻までおおわれている。レンズ面は通常強化ガラスが用いられているが、タイプによってはプラスチックが使用されているものもある。顔に当たる部分の素材は昔はゴムでできていたが、現在はより顔にフィットし耐久度も高いシリコンが使用されている物が主流。
マスククリア
マスクの中に水が入ってしまった時の対処法。水中で行うときは、マスクの上端を押さえて鼻から空気を送る。
マスク脱着
マスクが外れてしまった時にパニックにならずに装着する対処法。髪をはさまないようにマスクを装着して、マスククリアを行う。この時に鼻から水を吸い込まないように気を付ける。
マスクブロー
マスクスクイズが起きたとき、マスク内に鼻から空気を吹き込んで、マスク内の圧力と水圧を同じにする。
マルチレベル・ダイバースペシャルティコース
「少しでも長く潜って海の世界を楽しみたい」これを可能にしてくれるコース。ダイブテーブルとは別の道具を使って深度・時間・残留窒素の関係を計算して潜水計画を立てて潜る 。
マルチレベル・ダイブテーブル
一定深度にとどまるのではなく、深度を変えて潜るレクリエーションダイビング用に開発された新しい減圧表。…だったが、使用方法を覚えるのが大変な事とダイブコンピューターの普及により現在はおとんど流通していない。PADIでは製造もされなくなった。
満タン (まんたん)
充填済みで未使用のシリンダーの事を指す。
み
耳抜き
水圧で内側に押された鼓膜を元に戻す圧平衡のテクニックのひとつ。一般には鼻をつまんで耳の内側に空気を送り込む。他にも唾を飲み込んだり、アゴを左右に動かしたりして耳抜きする方法がある。
む
無減圧潜水
減圧停止を必要としない潜水。レクリエーションダイバーは無減圧潜水内でダイビング計画を立てる。
め
も
や行
や
山立て
陸上の目標物を2か所以上決めて、水面上の位置を覚える方法。
ゆ
Uサーチパターン (ゆーさーちぱたーん)
コンパスを使用し、U字を書くように泳いで捜索を行うテクニック。最小限の器材を利用して大きな範囲の捜索に使う。
よ
ら行
ら
り
リップカレント
サンゴ礁やリーフの切れ目など、細い水路で発生する強く沖へ流れる水流。
離岸流とも呼ぶ。
リバースブロック
カゼをひいたり鼻の状態が悪かったりするときに、無理に耳抜きをして潜ると、浮上のとき中耳内から空気が戻り難くなり、痛みが起こることがある。この現象のこと。少し深いところへ行き、鼻をつまんで息を吸う動作をして解消させる。
浮き耳とも言う。
リフレッシュダイビング
ダイビングに必要な知識・スキルを思い出し、安心して海を楽しめるようになるためのダイバー復帰プログラムの事。
る
れ
レギュレーター
シリンダー内の圧縮空気を、ダイバーが呼吸可能な圧力レベルまで調整する器材の総称。
レギュレータークリア
レギュレーターのセカンドステージ内の水を息を吹き出すことで排除するスキル。水面でスノーケルに交換するときは必ず行う。
レギュレーターリカバリー
器材を背負ったときにレギュレーターのセカンドステージを見つけるテクニックのこと。セカンドステージが口から外れてしまった時などの緊急事態にも役立つ。
レクリエーション・ダイブ・プラナー
1988年にダイビング・サイエンス&テクノロジー社が、減圧不要のリクリエーションダイビング専用に設計した、ダイビングの計画を立てるための表。
RED
Rescue Diver(レスキュー・ダイバー)の略。スキューバダイビング特有の事故を予防する方法、またそれらの事故に遭遇したときに、即座にどのような対処をしたらよいのかを訓練するレスキューダイバーコースを受講し、全スキルを修了た者が得られる資格。
レックダイビング
沈船などの水中にある人工物の付近や内部でダイビングを行うこと。最近はダイビングのために、意図的に船を沈めることもあるらしい。
ろ
ログブック
潜水日誌のこと。通算のタンク使用本数や潜水時間を記録しておくと、潜水キャリアの証明になる。海外では認定証とともに、ログブックの提示を求められることも多い。
ロールアップテクニック
複数の救助者で事故者をかなり高い場所へ引き上げるために利用する方法。
ロングショアカレント
岸と平行に流れる沿岸流のこと。
わ行
わ
ワイド
写し込める画面が広いことを示す。広く写しこめるカメラレンズのことをワイドレンズともいう。