水中生物

スキューバダイビング中にサメに遭遇!!ラッキー!?ピンチ!!?

スキューバダイビングをやっているとよく聞かれる質問の1つに「サメに襲われたりしないの!?」とスキューバダイビングをやっているとダイビング中にサメに遭遇するということはまたとないチャンス!!ですが一般的にはサメ=襲う、危ない生き物というイメージが多いですね。そこで今回はダイビングにサメに遭遇するということについて書いていこうと思います。これを読めばダイビング中にサメに遭遇しても慌てずに対処をすることが出来ます!

マリンスポーツにおいてのサメの被害

まず、マリンスポーツにおけるサメが原因の死亡事故は世界中でも年間に10人いるかいないかと言われております。ちなみにサメと同じくらい有名な生物ですとワニがいますがワニが年間1000人ほど、ちなみにワニより怖いと言われている生物でカバがいますがカバは年間で500人とそれに比べても圧倒的にサメが原因の死亡事故というものがほかの生物よりも少ないことが分かりますね!ちなみに最も人を殺している生物は蚊らしいです!2位は人間ですが。。。という風になっております。さらにそのサメのが襲うのも全てがダイバーというわけではございません。もっとも多いのは「サーファー(51%)」、次に「海水浴、釣り人(38%)」、そして「シュノーケリング、ダイビング(8%)」というデーターがあります。とある大学でダイビング中にサメに襲われる確率というものを計測しましたら。。。1億3,600万回潜って1度きりと言われているそうです。ということでスキューバダイビング時にサメに襲われるということはほとんどないと言っても過言ではないですね♪

サメが人を襲う理由とは!?

次にサメが人を襲う理由と方法について説明していきたいと思います。まず、多くの水中生物がダイバーを襲う第一の理由としましては「自己防衛」と言われております。ですが、サメに関しては自己防衛でダイバーを襲うというわけではなさそうです。サメがダイバーを襲う理由としては「餌と勘違いして襲う」と言われております。サメたちが人を襲う理由でもっとも多いのが餌と勘違いして襲うというものです。サメの餌と言えば、アシカやカメなどとなります。彼らは水面で浮いて泳いでいることがありますよね。その姿にマリンスポーツをしている人たちが似ているとのことです。特にサーファーたちがパドリングで移動していたり、ボードの上で休憩していたりする姿が似ていて襲われるということが多いそうです。特にバタバタ暴れているとより一層襲われる可能性が高くなるそうです。

サメが人に対する攻撃方法

次にサメたちがどんな風にダイバー達を襲ってくるのかご紹介していきましょう。サメが人を攻撃する時は「噛み逃げ」「体当たり」「忍び寄り」など、いくつかの攻撃パターンがあります。攻撃方法を知っているだけでも水中で今どういう状況!?という風に次に来る対処方法も知ることが出来ます。ということでそれぞれの攻撃行動の特徴を知っておきましょう。

噛み逃げ攻撃

サメによる攻撃パターンで一番の被害が出る方法が、ひと噛みして逃げる「噛み逃げ攻撃」です。被害者の多くは海水浴客やサーファーという上記の亀やアシカに見えてしましまった人たち、軽い噛み傷で済むことも多いく死亡にまで至った事故は滅多にありません。噛み逃げ行動の原因は、サメがいつものエサだと思って噛みついたものも、間違えたと気づいてやめてしまう、いわゆるサメの判断ミスだと考えられています。ですが、かまれた場所や規模などにより止血が間に合わないこともありそれによっては致命傷となることもあります。

体当たり攻撃

水中での攻撃としてはサメが円を描きながら人の周囲を泳ぎ回り体当たりをしてくる「体当たり攻撃」です。これは、少し沖合やサンゴ礁域なので起こることが多い方法です。サメは補食目的で人に接近してくるため、何回か続けて攻撃を受けることも多く、サメが円をどんどん小さくするように周囲を回りだしたら、すぐにその場を離れ、ボートか陸に上がる必要があります。

忍び寄り攻撃

「忍び寄り攻撃」も沖合やサンゴ礁域などで多い被害で、サメが姿を見せないように忍び寄り、突然近づいて噛みついてくるパターンです。そのため事前に対処する方法はなく、補食という明確な意思で攻撃をしてくるため執拗に攻撃が繰り返され、被害者が受ける傷は極めて大きくなります。水中では夢中になりすぎないように周囲とバディには要チェックをそしてサメには刺激をしないように!

ダイバーを襲う可能性のあるサメの紹介

世界中で400種類以上、日本国内では130種生息していると言われるサメは、その9割以上が無害でダイビング中に出会ってもサメのほうから逃げてしまう場合がほとんどです。ですが、なかには危険なサメがいることも事実です。ここでは襲う可能性があることで有名なサメたちを紹介いたします。

ホオジロサメ

ホオジロザメは、英名がMan Eater Sharkとまさに人食いザメ!有名な映画『ジョーズ』のモデルにもなったサメです。体長は平均して4~5m程ですが、大きな個体では体長7m、体重は3tを超えます。ホオジロザメは300本を超える鋭い歯と、100Lの海水に溶けた1滴の血液を嗅ぎわけるほど鋭敏な嗅覚も持っております。世界中の海に分布しており、北はアラスカ・カナダ沿岸~南は南アフリカ・オーストラリア沿岸、日本沿岸でも目撃例があります。主な餌である魚類以外にも、アザラシやオットセイといった中~大型の哺乳類を食べることもあります。

イタチザメ

イタチザメは、英名 がTiger shark。熱帯や亜熱帯の周辺に生息するサメです。日本では関東以南の海域で見られます。現時点で発見されているものは最大で8mほどです。分布は世界中の温帯・熱帯海域に分布しており、日本では南は八重山諸島から、北は八丈島や相模湾まで報告がある。近年、青森県や秋田県の沿岸でも目撃例が出ているそうです。
イタチザメ最大の特徴は特殊な形状に発達した歯であり、ウミガメや甲殻類などを甲羅ごと噛み砕いて食べてしまいます。

オオメジロザメ

オオメジロザメは、英名がBull Shark。紅海、モルディブ、地中海をのぞいたあらゆる熱帯、温帯の海域に生息しているサメです、体長は2m~4m程度、体重は最大で130kg程度です。
オオメジロザメ最大の特徴は、海水魚でありながら淡水への適応能力が非常に高い点です。過去には、河口から4000㎞にわたって河を遡った事例も記録されています。餌としては魚類以外にも、カメなどの爬虫類や鳥類などの陸生の動物を捕食することもあります。

ちなみに。。。日本近海で見られるサメとして有名な「ハンマーヘッドシャーク」ですが、彼は果たして狂暴で襲ってくるのか!?と言いますと正直人を襲うようなサイズのものは日本近海にも出ることが少なく、そもそも非常に憶病なサメであるためハンマーヘッドシャークに襲われた事例もほぼ見つかっておりません。なので基本的には襲われないとお考えいただいても大丈夫かなと思います!是非見に行きましょう!!

サメと遭遇したら。。。?

人を襲うサメについてはわかりました。でもこのサメたちは遭遇=襲うというわけではないですよね?ではサメに遭遇した場合にどんな風に対応すれば襲われるリスクを減らすことが出来るのか!?ここではサメと遭遇した場合の対処方法をご案内いたします!

背を向けて逃げず、サメから目を離さない

サメは餌と勘違いした場合にダイバー達を襲います。サメから背を向け、急いで逃げることで、逆にサメを刺激し捕食対象として見られてしまいます。そこでサメに遭遇したら怖いかもですがそこから動かず目線をずっとサメから外さないようにしましょう。サメから目を離さず、ゆっくりと後ずさるように逃げていくとかなり効果があります。サメに余計な刺激を与えないことがポイントです。動けない場合は、サメがいなくなるのを待ちましょう!

急に動かない!バチャバチャ音を立てない

サメは大変聴覚と嗅覚に優れた生物です。特に水面でのバチャバチャには大変敏感で音を出してるものにすぐに近づき襲う可能性があります。余計な音や、急な動き、例えば。。。「急に浮上する」「水面付近で水音を立てる」などをしてしまうと、サメは弱った餌がいると判断し、襲い掛かってくるかもしれません。余計な音や、急な動き、特に「急に浮上する」「水面付近で水音を立てる」などをしてしまうと、サメは弱った餌がいると判断し、襲い掛かってくるかもしれません。

身体を大きく見せましょう!

静かにしていたのにサメが一直線にあなたの元に泳いできたら。。。そんな時はできるだけ体を大の字にして頂き体を大きく見せてください。生き物は自分よりも大きいものに警戒心をもつ習性があるので効果的です。

大きな声を出しましょう!

サメは耳が良い分大きな音が苦手です。はじめは静かにしてやりきろとしていたけどいつまでもしつこいサメ。。。そんな時は大きな声を出して追っ払いましょう。レギュレーターを咥えたままでも『を〜〜〜〜!!!』と声を出してみましょう。バディやチームで潜っている場合は全員で声を出すことでより効果があります。

おしっこにご注意!

先ほどもお伝えしましたがサメは大変嗅覚に優れており水中で排泄を行うとその匂いに刺激されてサメが近づいてくるという情報もありますが、特別原因ということにはならなそうです。ですがサメに対してアンモニア臭は刺激の元。サメが近くにいるのに排泄を行うことはオススメではありません。

弱点を狙いましょう!!

色々と試してみましたがやっぱりサメが襲ってきそう。。。最終的にはサメの弱点を攻撃して追っ払うことが必要になります!サメの最大の弱点は多くの神経が集まる鼻柱です!蹴りを入れるなどの攻撃が効果的です。しかし万が一噛み付かれ鼻柱を攻撃することができない場合、目やエラなども弱点となります。諦めることなく攻撃することが必要です。サメが怯み口から離してくれる可能性が高まります。もちろんですがこちらはあくまで緊急事態に使用するものです。間違っても普段から活用はしないて下さい!

まとめ

ダイビング中にサメに遭遇!ダイバーとしては大変テンションが上がる状況かと思いますが、慌てずのんびりと眺めて様子を見て楽しみましょう!これで襲われることもリスクをかなり減らすことが出来ます!何度も言いますがサメが原因で起こった死亡事故は世界中で10人ほど。。。さらに日本でレジャーダイビングが襲われた症例はございません。なので存分にスキューバダイビングをお楽しみ頂けたらと思います!!

 

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