ダイビングの世界

【ダイビングライセンスを取得すると何が出来るの?】体験ダイビングとダイビングライセンスを取得する事の違いを解説!

海の世界を楽しむ事が出来るスキューバダイビングは人気アクティビティランキングでも常に上位にランクインする一度は誰もが体験してみたいアクティビティの1つだ。ダイビングをするには資格のいらないいわゆる「体験ダイビング」と、資格を取得する「ダイビングライセンス講習」の2パターンで始める事が出来る。そうなると「体験ダイビングがあるのであれば、なんでダイビングライセンスを取得する必要があるの?」と考える人も多いのではないだろうか?今回は体験ダイビングとダイビングライセンスを取得する場合の違いや、ダイビングライセンスを取得した場合に出来るようになることを徹底解説する。

体験ダイビングとダイビングライセンス講習の違い

「ダイビングをしてみたい!」という方が最初に悩むのが体験ダイビングとダイビングライセンス講習どちらがいいのか?というところ。実際ダイビングライセンス講習に参加する人に尋ねると体験ダイビングの経験がある人と無い人の割合は半分半分くらい。どちらからスタートしなくてはいけないという決まりはないので、好きな方から気軽に初めてみてほしい。

体験ダイビングは気軽に参加できる

体験ダイビングはとにかく気軽に参加できることが特徴。「ダイビングをしたい!」と思った翌日には参加する事が可能で、料金も1万円前後と非常にリーズナブル。持ち物も水着さえあればOKなので、旅先で急に思い立った時にも参加する事が出来る。反面事前に学ぶ事やトラブルへの対処を練習する時間が短かったり、場合によってはほとんど無い事もある為、ダイビングに対して不安がある方は緊張してしまうかもしれない。

ダイビングライセンス講習は練習が多い

ダイビングライセンス取得講習はコースに参加する前に事前に教科書を使用して自宅で勉強をしてくるように指示されることが多い。その為申し込みから最初のダイビングまで数日~数週間を有する事もある。また、基本的にはいきなり海でのダイビングをする事はなく、まずはプールでトラブル対処の練習を行い、そこで問題がなければ海でのダイビングが出来るようになる。ダイビングに不安がある人にとっては海で実際にダイビングを行う前にしっかりと練習をする事が出来るので、比較的安心して海を楽しむ事が出来る。

潜る事が出来る水深が異なる

体験ダイビングで潜る事が出来るのはせいぜい水深3m~10m程の非常に浅い水深で行われる。一方ダイビングライセンスを取得すると最初の資格でも水深18mまでのダイビングを行う事が出来る事が多い。潜る事が出来る水深が深くなればそれだけ潜る事が出来る範囲も増え、今まで見た事の無いような水中世界をその目で見る事が出来るようになる。

水中での行動範囲が異なる

体験ダイビングは基本的に潜降したその場所から大きく動くことは無く、場合によっては全く動かない事もある。なぜかというと移動する練習や、移動時に何かトラブルが起きた際の練習を行っていないからで、これはたとえ何度も体験ダイビングを行っていて上手にダイビングが出来るようになっていても長距離を移動できることは無い。ダイビングライセンスを取得すると行動範囲の制限は基本的になく、その人のダイビングスキル次第でどこにでも行くことが出来るようになる。

参加費用が異なるが…?

体験ダイビングの費用は1回のダイビングで10,000円前後。それに対しダイビングライセンス講習の費用は1回のプールでのダイビングと4回の海でのダイビングの計5回のダイビングで50,000円~70,000円程。最初に支払いをする金額は体験ダイビングの方が安く感じるが、ダイビングの本数で考えると実はそこまで料金が変わらない事がわかる。また、体験ダイビングは実際に潜っている時間は20分前後の事が多いのに対し、ダイビングライセンスを取得していると平均40分~1時間とより長く水中を楽しむ事が出来るようになる為、水中を楽しんでいられる時間や潜る事が出来る海の範囲などを考えると、今後もダイビングを楽しみたい方はダイビングライセンスを取得したほうが満足度は高くなるだろう。

体験ダイビングで出来る事

気軽に楽しむ事が出来る体験ダイビング。体験という事はそんなに遊べないのではないか…?と思う人もいるかもしれないが、初めてダイビングを行う人にとっては十分楽しむ事が出来る。体験ダイビングではどんなことが出来るのかを解説する。

浅い水深の水中世界を楽しむ事が出来る

体験ダイビングでは海の中に潜ることに対して人体がどのような影響かを学ばない為、影響の少ない浅い水深でしかダイビングをする事が出来ない。つまり深い所に行くことはできないのだ。とはいえ体験ダイビングでも水深5m程は潜る事が出来、十分水中世界を体験する事が可能だ。その為初めてのダイビングでは十分楽しむ事が出来る。

水中生物に出会う事も出来る

「体験ダイビングはしょせん体験だからそんなに水中生物に出会えないんじゃないか?」と思う人も多いと思うが、実は体験ダイビングでも様々な水中生物に出会う事ができる。様々な魚に会えることはもちろん、なんとウミガメやマンタなどに会える海で体験ダイビングを行う事も可能だ。

ダイビングライセンスを取得するか悩んでいる人は判断材料に出来る

ダイビングライセンスを取得するか悩んでいる人にとっては事前に体験する事で明確なイメージをわかせる事が出来る。ダイビングが実際にどんな遊びなのか…自分に合うのかを体感する事が出来る。もし体験ダイビングを行ってみてまたダイビングをしたい!と、感じたのであればダイビングライセンスの取得がオススメだ。

場合によってはダイビングライセンス取得コースの一部が免除されることもある

体験ダイビングを行ったお店の行い方や所属している団体にもよるが、ダイビングライセンス講習に参加する際に一部の講習が免除になる場合もある。そうすれば講習の時間を短縮できたり、料金が割安になる場合もあるので、もしラインセスの取得を考えている場合には体験ダイビングの予約をする際に尋ねてみるといい。

ダイビングライセンスを取得すると出来る事

体験ダイビングでダイビングを楽しむ人と、ダイビングライセンスを所持している人とではもちろんダイビングで出来る事に差が出てくる。体験ダイビングはあくまで体験なので、海の中を少し覗く程度の事しかできない。ダイビングライセンスを取得すると様々な事が出来るようになる。

ダイビングツアーに参加する事が出来る

ダイビングショップやダイビングサークルなどの様々な所ではダイビングライセンス所有者を対象としたダイビングツアーを開催している。その多くはダイバーに人気の高いダイビングポイントで行われており、見たこともないほどの魚の大群や水深が深い所にある沈没船、水中洞窟などの体験ダイビングでは体験する事が出来ない海をプロのガイドが案内してくれる。こういったツアーに参加するとダイビング仲間が増え、自分の交友関係が広がり友人が増えるきっかけになる。

インストラクターがいなくてもダイビングが出来る

ダイビングライセンスを取得すると実はインストラクターなどのプロのガイドがいなくても自分の仲間たちだけでダイビングを楽しむ事が出来るようにもなる。プロのガイドを雇う必要が無い為ダイビングにかかる経費が安くすることができ、また水中を自分たちの好きなよう自由自在に楽しむ事が出来るようになる。ダイビングライセンスを取得してすぐは中々自分のスキルに自信が持てない事が多い為、ほとんどの場合にはまずダイビングツアーに参加したり、ダイビングライセンスのステップアップコースに参加する事で知識と技術を高めてからプロのガイド無しでのダイビングを行う事がおすすめだ。

ダイバーにしか見る事が出来ない水中世界に挑戦する機会が生まれる

体験ダイビングでは見る事が出来ない様々な世界が水中には広がっている。ダイビングライセンスを取得してダイバーになれば、例えば深い水深に沈む沈船を見に行くこともできるし、水中の洞窟を探検したり、陸上では見たことが無いような景色を眺める事もできる。海の中にある激しい潮流に乗って泳いでいなくても体が運ばれている体験や水族館でも見たことが無いとんでもない魚の群れに出会えるチャンスもある。水深が深い所では深海魚との出会いを果たす事が出来るかもしれないし、マンボウやジンベエザメ、イルカなどの大型の生物にであることだって出来てしまう。ダイビングライセンスを取得して様々な場所へダイビングをしに行くとダイバーにしか体験できない非日常の世界を堪能する事が出来るようになるのだ。

まとめ

まずは気軽にダイビングに挑戦してほしい!

体験ダイビングとダイビングライセンスを取得する事の違いはご理解いただけただろうか?様々な違いを書いたが、とにかくダイビングという遊びを気軽にまずは楽しんでもらいたい。ダイビングは他のアクティビティと比べて最も日常とはかけ離れた非日常体験をする事が出来るアクティビティ。非日常体験と海の青さ、波や自分の吐いた呼吸の昔。これらはすべて心をリラックスさせてくれ、日頃のストレスを発散させてくれる。昔はダイビングを始めるには器材を購入しなくてはならなかったり、講習日数が長かったりとダイビングを始める為のハードルが高かったが、今は水着とタオル、そして何日かの休日があればだれでもダイビングを始める事が出来るようになった。ダイビングが気になるけどライセンスを取るほどじゃない…という人は気軽に体験ダイビングを始めてみてほしい。前述した通り体験ダイビングでも十分楽しむ事が出来る。ダイビングが長年の夢だったり、これからの新しい趣味として初めて見たい!という人は最初からダイビングライセンス取得コースに参加するのもいいだろう。是非気軽にダイビングを始め、水中世界を覗いてもらいたい。

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