ダイビングの世界

【2022年版】関東近郊のオススメスキューバダイビングポイント10選

スキューバダイビングは沖縄などのリゾート地で行われる事をイメージする方が多いが、実は関東近郊には50以上のダイビングポイントが存在しており、国内でも人気のダイビングポイントがいくつも存在している。今回は日帰りでも行ける関東近郊のダイビングポイントの中でも特に人気の高いおススメのダイビングポイントを10か所紹介する。

伊豆半島エリア

伊豆半島は関東近郊で最も人気のエリアでダイビングポイント数も非常に多い。水中は黒潮の恩恵を受け水が綺麗。海底火山の噴火によりできた伊豆半島ならではの水中は圧巻の光景だ。初心者から上級者まで幅広いダイバーが楽しむ事が出来る。

大瀬崎

伊豆半島のダイビングポイントの中でもトップクラスに有名な場所。初心者のダイバーでも安心して潜れる穏やかでなだらかな地形の『湾内』、時にマンボウなどが出現する『外海』、潮流が当たりビーチダイビングとは思えないキンギョハナダイの大群を楽しむ事が出来る『先端』と一言に大瀬財といっても様々なポイントがある。大瀬崎の一番の魅力は「生物との出会い」で、キアンコウやリュウグウノツカイなどの深海魚が例年みられたり、過去にはジンベエザメやカジキマグロ、なんとザトウクジラまでもが現れたこともある非常に夢があるダイビングポイントだ。大瀬崎は水中生物が非常に豊富な為、生物ウォッチングや水中写真を楽しんでいるダイバーにとってはまさに聖地のような場所で、水中写真家の中には元々大瀬崎の海をガイドをしていた人も複数名いる。

ダイビングスタイル…ビーチダイビング
こんな人にお勧め…まだスキルに不安があるダイバー・水中生物が大好きな人・水中生物の写真を撮影するのが好きな人

富戸

東伊豆に位置する富戸は透明度も高く、水中もなだらかな地形となっており初心者のダイバーでも潜りやすいダイビングポイントだ。ここのポイントは非常に多くの人がダイビングを楽しんでいる為、生物情報が豊富で比較的簡単に人気の水中生物にであることが出来る。水中の景色も素晴らしく、サンゴや貝殻のかけらが含まれた砂地は白く美しい。テトラポッドのエリアは魚影が濃く、ダイバーが囲まれるほどの魚たちに出会えることも多い。富戸が位置する城ケ崎海岸エリアは大室山という火山の噴火によってできた海岸で、水中にも溶岩が作り出した景色が広がっている。水深が浅い為初心者ダイバーでも楽しむ事が出来る富戸ホールは満潮時で穏やかな海況でしか行くことは難しいが、天窓があいた洞窟は光が注ぎ込み伊豆とは思えない景色を楽しむ事が出来る。

ダイビングスタイル…ビーチダイビング・ボートダイビング
こんな人にお勧め…まだスキルに不安があるダイバー・水中生物を沢山見たい人・溶岩地形の景色を見てみたい人

伊豆海洋公園(IOP)

「伊豆半島で最も好きなポイントは?」という質問をダイバーに問うとベスト3には必ず入ってくるのが伊豆海洋公園。水中の様子を一言で表すのであれば「ダイナミック」。メインの「1の根」と呼ばれる溶岩でできた根は水深5mから30mまで伸びており、柱状節理と呼ばれる溶岩が冷え固まった際にできた規則正しい柱のような地形を見る事が出来る。水中を長距離泳ぎなおかつ水深が深い為、上級者しか挑戦することができない「2の根」は手つかずのありのままの水中景色が広がっており、ソフトコーラルやそれに群れる魚影などが圧巻の光景だ。また、伊豆海洋公園の代名詞ともいえる「水中ポスト」は手紙を投函するとなんと本当に郵送される為、思い出作りに一度は体験していただきたい。

ダイビングスタイル…ビーチダイビング
こんな人にお勧め…ダイナミックな水中の景観を楽しみたい人・水中の地形を見るのが好きな人

雲見

伊豆半島にあるダイビングポイントの中で最も有名な水中洞窟でのダイビングを楽しむ事が出来るポイント。水中には様々な水中洞窟やアーチと呼ばれる岩の下をくぐる事が出来る場所が数多く存在しており、冒険心がくすぐられる人気のダイビングポイントだ垂直方向に通り抜ける事が出来る「たてあな」や非常に大きな洞穴のような「大牛の洞窟」。ダイバーでないと行くことができない空間に浮上することができる「三競(さんきょう)」など、魅力的なスポットが多くあり、何度言っても飽きが来ないダイビングポイントだ。中でも洞窟の中に魚が集まる事が多い「Hケーブ」は洞窟内に差し込む光と魚影の光景が非常に美しく、一見の価値あり。関東近郊のダイバーなら一度は訪れるべきダイビングポイントだ。

ダイビングスタイル…ボートダイビング
こんな人にお勧め…水中洞窟を楽しみたい人・水中を冒険するようなダイビングがしたい人

神子元

伊豆半島のダイビングポイントの中でも上級者向けの海として多くのダイバーの目標になっているのが神子元だ。時に激しい潮流があり、潜降や浮上にロープが一切ないドリフトダイビングスタイルの海で、水中スキルやトラブルへの対処などが出来ないと安心して水中を楽しむことができない。比較的ハードな海ではあるがそれでも潜る価値はある海で、潮あたりがいいこの海は魚の大群に出会う事が出来、大型の回遊魚やウミガメに会う機会も多い。特に神子元で最も人気なのがハンマーヘッドシャークの群れで、運がいいと100匹以上の大群に遭遇することができる。日帰りで行くには少々長距離ではあるが、手軽に行ける距離で信じられないような光景を楽しむ事が出来るこの海は是非挑戦してほしい。

ダイビングスタイル…ボートダイビング
こんな人にお勧め…魚の大群に出会いたい人・サメを水中で見てみたい人・体験したことが無い海を潜りたい人


千葉エリア

他のエリアとは雰囲気が異なる房総半島の海中を楽しむ事が出来る。穏やかなエリアも多くあるが、やはり人気なのは館山にあるダイビングポイント。時には激しい潮流が当たる事もあるが、その分魚影が濃く海外からダイビングをしに来る人もいる。

伊戸

この海の特徴はなんといっても沢山の「ドチザメ」に出会えること。元々この地域には非常に沢山のドチザメが住んでおり地元の漁師にとっては悩みの種であった。ダイバーにとってはサメはあこがれの生物であった為、餌付けをしサメを1か所に集める事で両氏にとってもダイバーにとっても嬉しい環境となった。通常ドチザメは警戒心が高く、人には近づかないが3年の年月をかけドチザメを人に慣れさせることに成功し、夢のような環境が出来上がった。今では多い時は500匹ものドチザメに出会える海となり、海外でも話題の海となっている。ドチザメ以外にもアカエイやクエ、コブダイなどの大型の生物が多く存在しており、ダイバーたちを楽しませてくれる。現地のダイバーが餌箱をもって泳いでいる時に現れる「シャークタワー」は一見の価値あり。

ダイビングスタイル…ボートダイビング
こんな人にお勧め…沢山のサメに出会いたい人・大型の魚に出会いたい人・普段とは違うダイビングをしてみたい人

西川名

千葉でも随一の人気を誇るのがここ西川名だ。西川名の海には谷がいくつか存在しており、圧巻の光景を楽しむ事が出来る。時に激しい潮流が当たる西川名は魚たちにとってはエサの宝庫であり、想像もしないような魚の群れやそれを捕食しにくる大型の回遊魚などにも出会う事が出来る興奮が止まないダイビングを楽しむ事が出来る。何か所かクエ(モロコと呼ばれる)にとってのクリーニングステーションがあり、比較的高確率で見たこともないような大型のクエに出会う事も。夏には運がいいと数十匹を超えるトビエイの「乱舞」を見る事が出来る事もあり、何度訪れてもわくわくさせてくれる海となっている。

ダイビングスタイル…ボートダイビング
こんな人にお勧め…興奮するような海を楽しみたい人・魚の大群に出会いたい人


神奈川エリア

首都圏から近く日帰りでダイビングを楽しんでも時間に余裕があるのが嬉しい神奈川のダイビングポイント。伊豆や千葉に比べると水の綺麗さは劣る事も多いが、ダイバーに人気のウミウシやダンゴウオなどの水中生物が非常に豊富だ。

逗子

都内から車で1時間程で行ける逗子は近隣にマリーナがある影響で非常に多くのウミウシに出会える事が人気のダイビングポイント。海外からくる船もある為国内では普段見る事が無いウミウシなどの生物が稀に現れる事があり、ウミウシファンにとっては大興奮のダイビングになる事間違いなしの海だ。神奈川の海ではあるが、水中の様子は伊豆半島に近く見る事が出来る生物の数も多い。水中の地形も起伏に富んでおり、海が綺麗な時にはダイナミックな岩の壁や山のような根を見る事が出来る。

ダイビングスタイル…ボートダイビング
こんな人にお勧め…ウミウシが大好きな人・気軽に日帰りでダイビングをしたい人

城ケ島

三浦半島の先端にあるのが城ケ島だ。本島とは少し離れている島だが橋がかかっており、車でも行くことができる。城ヶ島が東京湾と相模湾の境に位置しており、1日で2つの海でのダイビングを楽しむ事が出来るのも特徴の一つ。ボートダイビングでは魚影が濃いポイントもあるが、やはりウミウシの種類が豊富な事が人気の理由。様々な環境がそろっている為、ウミウシの種類も多種多様だ。ビーチダイビングでは他のエリアではなかなか出会えないタツノオトシゴに高確率で出会える貴重なポイント。冬になるとダンゴウオが多く出現する為、小さくかわいい生物を見るのが好きなダイバーにとっては大興奮の海だ。

ダイビングスタイル…ビーチダイビング・ボートダイビング
こんな人にお勧め…ウミウシが大好きな人・ダンゴウオに出会いたい人

神奈川と静岡の県境近くにあるダイビングポイント。ビーチダイビングは水深が浅く地形もなだらかな砂地の為、初心者でも安心してダイビングを楽しむ事が出来る。ボートダイビングでは巨大な根や人工漁礁に集まる魚の群れが圧巻。秋になると回遊魚の群れが現れ運がいいと数百匹にも及ぶイナダのむれに出会える事もある。人工漁礁は非常に大きく、漁礁の中に侵入するダイビングを楽しむ事ができ人気が高い。ビーチポイントには毎年多くの海草が映え、不思議な水中景色が広がっている。

ダイビングスタイル…ビーチダイビング・ボートダイビング
こんな人にお勧め…まだスキルに不安があるダイバー・水中にある人工物に侵入するダイビングがしたい人


まとめ

関東近郊には人気のダイビングポイントが数多くあり、今回紹介できなかったが魅力的なダイビングポイントもたくさんある。どこも日帰りで気軽にダイビングを楽しむ事が出来る為色々なダイビングポイントへ足を運んでみてはいかがだろうか?新しい発見がきっとあるはずだ。

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