水中生物

今が旬!!海の宝石「ウミウシ」の魅力をご紹介!

日本の海には四季があります。季節によって海の雰囲気や見られる生物も少しずつ変わっていきます。では今時期の旬の生物は!?それは海の宝石ともいわれる「ウミウシ」でございます♪冬~春にかけてウミウシはダイビングでも見られる深度にたくさん現れます。多種多様な色と模様、形をしており動かないので写真も撮りやすい!そして水中で探して見つけるというアドベンチャー感もまたウミウシの魅力となります。っということで今回はウミウシの魅力についてご紹介してまります。この時期旬の生物を思いっきり楽しむのもダイビングの醍醐味♪是非次回ダイビングでウミウシに興味を持って潜ってもらえたらと思います!

ウミウシとは!?

ウミウシ(英名sea slug)は貝やイカ・タコと同じ分類の軟体動物門の生物です。わかりやすく言うと「殻のない貝」と思ってもらえたらと思います!実際には殻がなくなったのではなく、殻体内に吸収、消滅した種もいれば、殻の元がいまだに体内にある種もいたり、体の外に殻がそのまま残っている種もいます。ちなみに殻のある種と普通の貝を見割る方法は「殻の中に体が収まるか」である。生態的には岩場や砂地などに身を隠している種もいれば、水中を浮遊している種もいます。世界中に分布しており、日本国内では約1,200種以上のウミウシが見られると言われております。にウミウシの名前の由来ですが、ウミウシの触覚が牛の角に似ていることから由来が来ているみたいです。ちなみに小笠原諸島では触覚が猫の耳に似てることでウミネコなんて呼ばれているそうです!ただしウミネコだと海鳥の相称になりますし、ウミウシも「海牛」だと全く別の生物(ジュゴンやマナティ)となってしますので表記としては「ウミウシかうみうし」が正しいです。ログブックなどに記載する際は要注意ですね!!ちなみにウミウシですが同じ種類のウミウシでもそれぞれ模様が違います!人間の指紋のように1匹1匹模様が違うこれもまたウミウシの魅力の1つでございます。

どんなところに住んでいるの!?

一般的にウミウシを探すときは岩礁や砂地が多いです。よく浅場のタイドプールで見つけることもできますが、多くの種類を見つけたいという時は伊豆の海では浅い水深よりも深い水深(20m前後)にいることが多く、ウミウシ好きのダイバーはそこを狙って探したりします。岩陰に隠れていることが多いので狭い場所などをよく探すのがオススメです。砂地にいるウミウシは昼間などは見つかりにくくナイトダイビングが暗い時に探すと見つけることがあります。要はウミウシは「光があまり好まない」生物です。

何を食べてるの!?

ウミウシを探す際のコツの1つに「餌を探す」という方法があります。これがまたかなり有力な方法でウミウシを知る前にまずウミウシの餌となるものを知っておくとウミウシを探すことにおいてはかなりいい線をいっております!!ではそのウミウシの「餌」をご紹介していきましょう!

ヒドロ虫

ヒドロ虫は刺胞動物門の一種で浮遊しているせいぶつは「クラゲ」です。このヒドロ虫は岩礁の表面などに群生となって生息しており、浮遊しているプランクトンなどを食べたりしております。ウミウシが岩礁の壁にいたりするのはずばりヒドロ虫がおりそれを食べてるからでです!!

フサコケムシ

フサコケムシは触手動物門の一種で世界中に分布している。ヒドロ虫同様に岩礁や砂地にも群生を成して生息しており見た目は海藻のように見えるこれもまたウミウシにとっては格好の餌!

カイメン

カイメンは海綿動物の一種でダイビング中も頻繁に目にする生物です。意外や意外にウミウシの餌となります。意外とカイメンを食べる種類が多いのです!特にアオウミウシはカイメンをたべることで有名です。

海藻

多くのウミウシは肉食と言われておりますが、中には装飾のウミウシもおります。「ミドリガイ」と呼ばれる種類のウミウシは海藻類を食べていることが多いです。これからの季節だと「フクロノリ」と呼ばれる海藻を探すと見つけられることが多いですね。

ウミウシ

ウミウシの中には同じウミウシを食べる種類もおります「キヌハダウミウシ」や「クリオネ」が有名ですね。特にクリオネは年に1度しか捕食をせずその方法も頭部が割れてバクンと食べることで有名でございます。(バッカルコーン)と言います。ウミウシだけでなく卵も食べる種類もいるそうでいろいろと大変そうですね。。。

このほかにもイソギンチャクを食べる種や中にはエビなどの甲殻類も食べる種類なんてのもいるそうです。。。

飼えるの!?

ウミウシの魅力に引き込まれた方の中にはウミウシを家で飼育したい!なんてお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?ですが、ウミウシを飼育するということは実はかなり困難なことらしいです!実際全国の水族館でもウミウシを常時展示している水族館はほとんどなく、イベント展示で一時的に飼育しているとこはあるみたいです。ウミウシの飼育に関しては他の海洋生物に比べて困難なことも多いそうで、最も多い理由としましては、「餌がの識別と入手が困難」らしいです。ウミウシの餌は種類によって異なり、さらにどの種が何を食べるかさえも分かっていない部分が多いそうです。また、クリオネの瓶詰めされたものを見たことあるかと思いますが、実際自宅で飼えるのかと言いますと、クリオネは半年~1年ほど食べなくても生きて行けるみたいです。なのでその間は冷蔵庫の中でもOKということですね。。。ウミウシは飼うのではなくダイビングで見に行きましょう!

ウミウシを見に行くならオススメのダイビングポイントは!?

今の時期は各地のダイビングポイントで見られることが多いですが、この中でも特にウミウシに特化しているダイビングポイントを私のオススメポイントとしてご紹介させていただきます。ウミウシをたくさん見たい方、自分自身で見つけたい方、まずはこちらのダイビングポイントからチャレンジしてみましょう!!※今回は車で行ける日帰りポイントエリアに絞ってご案内いたします!

三浦半島エリア

三浦半島にあるダイビングポイントはウミウシを見に行くには大変オススメです!東京湾と相模湾の栄養を受けた海の中はまさにウミウシの楽園♪「葉山」「逗子」「宮川湾」「城ヶ島」どのポイントもウミウシの種類、数も期待できるポイントです。関東から1時間前後で到着するのもオススメです!ビーチダイブは葉山と城ヶ島、ボートダイブは逗子、宮川湾、城ヶ島がオススメでございます。

房総半島エリア

房総半島もウミウシは豊富でございます。「勝山」が特にウミウシに有名なエリアとなっております。こちらは東京湾の恩恵を受けた水質でここで見つかり図鑑に登録された種類もおります。ちなみにワイドなダイビングが楽しめることで有名な「西川名や伊戸」も実はウミウシが見られることも多く、時には珍しい種類も見られることもあります。

東伊豆エリア

東伊豆エリアでオススメのポイントは「宇佐美と伊東」がオススメ!宇佐美のビーチは知る人ぞ知るウミウシポイント!ネコザメやウミガメの遭遇率も高くオススメ!そして伊東の伊東も!ボートポイントの「白根と満根」はそれぞれウミウシの多いです。特に白根のドロップオフエリアでは人気のウデフリツノザヤウミウシが出やすいことで有名です。さらに今の時期はマンボウも出ることあるかも!?

西伊豆エリア

西伊豆エリアはウミウシの宝庫!オススメのポイントも沢山ございます。「静浦」「大瀬崎」「田子」「浮島」「雲見」、ビーチポイントは「静浦と浮島」、ボートポイントは「田子と雲見」地形も複雑なポイントが多く大変探し甲斐あるポイントがたくさんございます。

ウミウシを探して見つけてみよう!!

いよいよダイビングへ出発!ウミウシをたくさん見つけに行こうということでウミウシの見つけ方をこちらに記載させていたただ来ます!是非参考にしてください!そして自分の力でウミウシをたくさん見つけてみてくださいね♪

図鑑で事前にウミウシのイメージトレーニング!!

潜る前にまずは今から見に行くウミウシをチェックしましょう!今現在そのポイントで見られるウミウシの姿、形、色などをチェック見ず知らずのウミウシを探すのはかなり困難ですが一度図鑑で見ることである程度イメージをつけて探しに行くことが出来ます!!

ウミウシの憩いの場 餌を探しに行こう!!

上記で説明致しましたウミウシの餌をまずは探しましょう!小さいウミウシをピンポイントで探すよりもウミウシが集まりやすい餌の群生などを見つけてみましょう!見つけたらじっくりと探しましょう。色々と見つかるかもしれませんよ♪

水中ライトを忘れずに!!

ウミウシをはじめとするマクロ生物を探しに行く際は水中ライトは大事です!水中での光を照らすことでウミウシに影が出来てより立体に水中見えることがあります。そしてウミウシ特有の鮮やかな色も見えるようになりより見つけやすくなります。水中ライトはとても大事!是非持っていきまして探してみましょう!

水深と水温に注意をしてみましょう!!

伊豆でいろんな種類のウミウシを見たい場合は大体水深20m前後で探しに行くことをオススメ!!またシーズナリティ的も大事、大体水温が18度を切ってくるとウミウシが徐々に出やすくなります。

まとめ

ということで!今回はウミウシという生物についてのご紹介でございました!海の宝石ウミウシ!種類も豊富で色も模様もカラフル!そしてウミウシを見つける楽しさもオススメポイントです!是非ウミウシの興味のある方はまずはオススメのダイビングポイントにチャレンジしてみてください!そしてより興味が出てきましたら。。。ウミウシについてもっと勉強してみませんか!?当店では「PADI シースラッグスペシャリストコース」というウミウシについてより学び見つけるコツを実際に潜りながら実践してウミウシを見つけることを伝授いたします!Cカードデザインはなんとウミウシデザインでございます♪これもまたレアなカードですよ♪色んな海で旬の生物を楽しみましょう!!

 

 

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