ダイビングの世界

雨が降ってもスキューバダイビングはできますか!?

スキューバダイビングの問い合わせやライセンス取得コースの説明会時によく頂くこちらの質問!「スキューバダイビングは雨天中止ですか!?」野外のアクティビティということで天気はかなりキーポイントになりますよね。雨が降っている海、一見危険そうなイメージを持たれる方も少ないと思いますが、雨が降っていてもダイビングはもちろんできます!ただ、雨が降ってる中でのダイビングに関しては晴れている日のダイビングと比べて気を付けなくてはいけないポイントもあります。ということで今回は雨の日のダイビングに関するお話をさせていただきます。雨とダイビングの関係性、楽しみ方、オススメの装備品などなどをご紹介いたします。是非ご覧頂けたらと思います!ちなみに。。。近年では集中豪雨などで雨の降る量も時には甚大な被害にも及ぶこともあります。雨でもダイビングはできますが、規模があまりにも大きい場合は中止にすることもあります。ただしこれはあくまでダイビングができないからというわけではなく、道中の道路状況に被害が及ぶ可能性があるからというのが大きな理由となります。どちらにしても事前の天気予報は要チェックでございます!!

雨が及ぼすダイビングへの影響

ダイビング時に雨が降ってきたら、どんなことに影響が出るのか!?海と陸でそれぞれご紹介させていただきます。雨が降ってもダイビングはできます!そして時には晴れているときよりも貴重な体験ができるかもしれません!

水中が暗く感じる

雨が降るということは空は一面厚い雨雲が広がっております。その為水中に光が入りづらくなり水中が暗く感じます。近くに河川があるポイントの場合は、河川から雨水が流れてきてしまいそれによって透視度が悪くなることがありますが、こちらは雨が降ってからすぐに起こる現象ではなく、大体雨が降った翌日~3日後くらいに発生することが多いです。それ以外の理由で雨が降ることで透視度が悪くことはございません。ただ水中が暗く感じるということです。約10m以内の浅い水深が特に影響が出てきます。水深20mくらいの深い水深下ではさほど影響はございません。なお、水中が暗くなるということのいい点としましては、生物達が昼夜を勘違いしていることがあります!夜行性の甲殻類やウミウシ系たちが巣穴や岩の隙間から顔を出したりアナゴ類が砂地からでて泳いでいたり、日中は泳いでる魚たちの動きがやや落ち着いてじっくりと観察できたり、ちなみに魚によっては昼間と夜間で体色を変えたりする魚もいます。天気が悪い時だと昼間のダイビング中にそういったものが見られることも!同じポイントで潜っても晴れているときとまた少し違う生物層に出会えるかもしれません!!そして、水面には雨が打ち付けられてたくさんの水面が!!水面を見上げるというのは日常生活でもそうそうできるものではございません♪水中を潜っているダイバーだからこそ見られる景色となります♪ちなみに水面の水面ですが、時々魚がえさを間違えて啄みに行きます。それもまた雨が降っているときのダイバーならではでございます。

気温&水温が著しく下がる

雨が降ると気温と水温の両方に影響を与えていきます。すぐに影響が出るのが気温です。日が射さなくなくなると気温が下がり、体感温度も下がります。水に入る前はまだ良いのですが、ダイビング後の冷えた濡れた体に雨風はより寒さを感じ体温を上げることが困難になります。特にボートで移動する際の雨風は寒いです。ダイビングから上がった後はとにかく体と頭をふいて、暖を取れる室内休憩所などを利用ください。そして保温装備ができるスーツやアイテムを使用して万全な状態で楽しみましょう!7月とかでもドライスーツの方が良い時もあります!そして、水温ですが、全体的に水温が下がるというよりは、水面付近の水温が下がります。これは水面に雨水がたまることで水温が下がるということです。水面から1m以内は冷たく感じますが、水中にもぐってしまうと本来の水温になりますので季節によっては温かさも感じます。水面に雨(真水)が入ってきますので水面の透視度も著しく悪くもなります。雨の日は水面で長時間浮いていたり泳いでいたりすると体を冷やす要因となります。水面にいる時間を短くされるのをオススメ致します!

陸上での活動にも要注意

ダイビング中の水温や水の中への影響もですが潜る前、上がった後の陸上も晴れてるときよりも若干影響があります。まずは荷物の置く場所です、ダイビング施設は屋外に荷物や器材を置く機会もあり、すでに雨が降っているときもですが急激な雨に対しても対策を考える必要があります。こんな時に重宝するのは防水性のバックですね。外身は濡れても中身は濡れない!大事なものを入れるには大変オススメです!次に注意頂きたいのがセッティングです!レギュレーターの取り付けの際にファーストステージ内部に雨水が入らないようにように取り付けの際に配慮が必要となります。もちろん取り外し、片付けの際も要注意となります。特に片付けの際はその辺の配慮を忘れてしまうことも多いのでご自身ですがバディも含めて要注意してまいりましょうね。器材洗いに関しては洗い桶にたまっている水が雨水の可能性もありますのでホースからの流水での洗浄を徹底してください。屋外での活動に要注意ですが、屋根がある施設が全くないわけではございません!!各所のダイビングポイントには屋根付きに施設も荷物置き場もあります。ボートに屋根がついてる素晴らしいポイントもございます♪濡れてはいけない荷物はしっかりと室内で保管をしましょう。ただし、雨が降っているときは室内休憩場所は混みあっているときが多いです。ご注意ください!

雨の日にあると便利グッズ

普段のダイビング時ももちろんあると必要ですが、雨の日にかなり重宝する器材をご紹介いたします!!

エアシェルター

ウエットスーツと同じ生地のネオプレンゴムでできた上着です!濡れた身体、スーツの上からも着ることが出来ますので雨などで天気が悪い、寒いという季節には重宝します!ビーチで器材置き場やボートの上など濡れてしまう場所に置いておくこともできますのでぎりぎりまで暖を取ることが可能です。濡れてしまったエアシェルターは結構乾きやすい!そして風を通しにくいそれがエアシェルターです!

ドライスーツインナー

こちらはドライスーツ用の装備品となりますが、雨が降っているときはドライスーツの方が寒さを通さずに潜れるのでオススメですね!ですが、雨が降っている中でスーツを着る際にドライスーツのインナーが市販の洋服となりますと、洋服に雨が吸収してしまいスーツ内が湿気と寒さが生じて快適はなくなります。。。そんな時こそ専用インナー!「ワールドダイブ製サーマルボディスムーサー」をオススメ致します!!市販の洋服と違い生地自体にラミネート加工を施し、水をはじく「撥水性」、風水を通しにくい「防水性&防風性」を備えております。雨が降っても水弾いて体自体は濡れない!防風性をで風が吹ても大丈夫!!オススメのインナーです。このように寒い時のダイビング装備を持っていると雨の時は大変重宝致します♪こちらも是非ご覧いただきご参考ください!

防水バック

雨が降っている、濡れる可能性があるボートや屋外に荷物入れには大変便利!!サイズも様々あるので、小物入れもですが、濡れて持ち運びが大変なスーツや器材類を入れることが出来る大きなバッグもあります!荷物を海からおうち迄持って帰るときもそこまで濡れずに荷物を運ぶことが出来ます。ダイビングにおいて防水バックはいくつあっても困らない♪是非ご友人ダイバーさんのプレゼントなどにもご利用ください(笑)

水中ライト

日差しが入ってくることが出来ない為、薄暗くなった海の世界を快適に潜るために水中ライトが必要です!深い水深や洞窟、カメラ等を楽しむダイバーさんでしたらほぼほぼお持ちかと思いますが、天気が悪い時は浅い水深にこそ水中ライトが必要になります。ただくらい水中を照らす際はワイドタイプのライトが宜しいですが、砂地で砂が巻き上がってハレーションなどを起こすこともあったり、洞窟などでも併用して使えるようにとスポットタイプも使えるとオススメです。

まとめ

ダイビングにおいて「雨」ですが、それ自体は中止対象天候ではございません。雨が降ってもダイビングは可能です!そして晴れているときのダイビングでは見られない景色や生物の行動なんかも楽しむことが出来ます!ですが雨量の規模や雨が降ることによる天候の悪化、特に風が強く吹くことよる海況の悪化はどうしても要注意です。無理なくポイント変更&中止の判断が必要となってきます。海の海況と天気について事前に調べる方法について興味のある方は、オンライン天気と海況コースがオススメです。海の天気についてしっかりと勉強してみましょう♪
特に梅雨~秋までの季節はゲリラ豪雨やスコールなど突発的に雨が降る季節でもあります。そんな季節にも対応できるように雨対策用の装備品を是非是非ご用意いただけたらと思います。
ちなみに雨の降る予兆についてまとめてみました!

・雲
飛行機雲
すじ雲
うろこ雲
波状雲
積乱雲
ハロ(日暈)
が見られるときは天候が崩れやすい

・その他
とんびが旋回し始めたら、ツバメが抵抗飛空したら雨が降る
猫が顔を洗う時は雨
カエルが鳴くと雨
などなど

晴れてる日も雨が降っている日も春夏秋冬関係なくダイビングを楽しみましょう!そしていろんな海の世界を存分に楽しみましょう!

 

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