御蔵島

イルカの棲む楽園。

伊豆諸島の1つである御蔵島は外洋に浮かぶ小さな島。その島全体は深い原生林に覆われています。断崖絶壁に囲まれた島の周りには1年を通しでイルカが住み、日本でも随一のドルフィンスイムの楽園となっている。

御蔵島ってどこ?

東京・竹芝客船ターミナルから大型客船に乗って最短7時間25分。約200km南下した海に囲まれた島です。黒潮の影響を受ける島で暖かいですが会場を風が渡るため都内ほど暑くなりません。特に夜は夏でも過ごしやい気温となります。桟橋が1個所しかなく、海峡によっては交通手段である客船が就航せず欠航することもあります。

海中の魅力

島の周りの海の海底には玉石と呼ばれる、長い年月の中で波で角の削れた丸い石が並び、砂浜はごく僅か。黒潮の通りに道の荒々しい海域に昔からイルカたちが住んでいます。1年中島周りで過ごすイルカたちは子育てから繁殖は勿論、ボートの波で波乗りをして遊んだり、私達の周りを回ったり、潜れるスキンダイバーには寄り添って泳いだりと好奇心旺盛。一度海の中で目が合ってしまったら、その虜になってしまうことでしょう。

島周りを泳ぐイルカたち

御蔵島の島の周りには昔からミナミバンドウイルカの群れが棲んでいます。水族館でよく飼育されているバンドウイルカとは見た目がよく似ておりますが、比べると小型のイルカです。

玉石と例えられている

魚と同様海に沢山いることから、そこらへんに転がっている玉石のようだと島民から称されるほど身近な存在だったイルカ達。1994年からは正式に個体識別調査が行われ、正確な頭数や移動、生体に関してまで研究が進んでいます。

シーズンは9カ月間

一年中島周りを泳ぐイルカ達ですが、エコツーリズムの決まりとしてドルフィンスイム可能期間は毎年【3月15日~11月15日】と決められています。冬季は西風がとても強くなり、交通手段である大型客船の就航率が格段に下がるためです。

荒れる冬の御蔵島

冬季は就航率が30%台まで下がることも…。一週間船が来ないこともざらにあります。季節柄唯一の桟橋がある港側に強く風が当たる時期なのですね。

陸上の魅力

小さな島には約300人ほどの島民が住んでおり、またその集落は港周辺のごく僅かな場所のみ。集落を外れると厳選林が生い茂る森へと続いています。歩いて観光できる場所は集落から離れると、1部を除きほとんどのコースでは御蔵島のガイドが必要となるほどです。ツアー中は歩いて回れる範囲で島をご案内させていただきます。

稲根神社

玉石でできた石階段を進むと、生い茂る木々の中に佇む稲根神社。お宿からも歩いていくことができ、ガイドなしでどんな方でも訪れることが可能。島への着岸を感謝し、海への安全祈願をしてドルフィンスイム前によく訪れます。御朱印も頂くことが可能です(要予約)

イルカの見える丘

集落の坂道を下り港に続く道を進むと見えてくるのは小さな高台。島の北側が一望でき、天気がよいと三宅島、奥の神津島まで展望できることも。港周りの海は水底の玉石が透けて見えるほどの透明度の時もあります。運が良いと島周りを泳ぐイルカの群れに出会えうことも。

ふれあい広場

村営のバンガロー施設に併設する、ふれあい広場は朝昼と大型客船の入出港を確認ができます。日が落ちる時間に向かうとキレイな日入りが見れる絶好のポイントです。

夜空を見ながらの鳥の大合唱

御蔵島の夜空はとても賑やかである。夜は渡り鳥の島へ帰る時間帯。見上げると流れ星と間違うほどの鳥たちが島に降り立つところが観察できることも。ひな鳥の巣立ちのシーズンは夜分早めに電気を落とす宿が多い。鳥たちを驚かせないようにの配慮なのです。

特産物

ふくまる商店のジェラートと水出しコーヒー

島に3つしかない商店の1つ。イルカをモチーフとしてお土産屋さんで、島のオリジナルグッズが数多く取り揃えられています。また軽食も行っており、御蔵島の特産物を使用したジェラートや水出しのコーヒーは是非来島した際には

味わってほしい一品です。

ツゲの製品

御蔵島に原生しているツゲを利用した木工製品。こけし、将棋の駒、表札、印鑑、木べらや箸などの調理器具も揃っています。硬くて割れにくく、長持ちするのが特徴。

御蔵島の源水

伊豆諸島一水が豊富な島で、水はおいしいと評判のミネラルウォーターとして販売されています。

まだまだある御蔵島の魅力

別名「巨樹の島」

伊豆諸島の中でも長い間噴火が無かったため巨樹が多く日本の巨樹5%を占める森は、スダジイ、シイの木をはじめとする巨樹が491本も息づいています。根回り13.8m超えるものも確認されています。林業が盛んで特に御蔵島の黄楊(ツゲ)は均一緻密で固く丈夫で、割れにくいため将棋駒、こけし、印章など高級品として利用されています。

渡り鳥の日本最大の繁殖地

春から夏にかけて東アジアを中心とした島で、地面に巣穴を堀り、繁殖を行う渡り鳥「オオミズナギドリ」は御蔵島が日本最大の繁殖地となっております。島の人は愛称として「カツオドリ」を呼んでおり、昔は貴重なたんぱく源として重宝されていました。現在は天然記念物として保護されています。

水が豊かな島

日本の年間降水量の平均が1,700mmなのに対し、御蔵島では5,000mmを記録するほど雨が多い御蔵島。原生林が雨水を繋ぎとめる天然のダムのような役割をしています。軟水でくせがないまろやかな味わいの水は販売は勿論、水を使用したコーヒー、かき氷などが絶品です。

固有の生き物

ミクラクロヒカゲ、飛ぶことができないミクラミヤマクワガタなど御蔵の名前が付く生き物も生息している。季節によって出会えるものが違うのも魅力の1つである。

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