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【環境と天気を知ろう】スキンダイビングポイントの選び方

天気とは『ある場所、時刻に測った風向・風速・ 雲量・気圧・気温・湿度…etcをこれらをひとまとめにした事』海況とは『海の状態の事』マリンスポーツを行う方共通で自然相手のスポーツは常に海況も含め天気にも注意しなければならないのと見極めが必要になります。特に天気の見極めはその日海を安全に楽しむためにもかなり重要なキーになります。今回は初心者でもわかる【見極め・注意点】のお話をさせていただきます!

海で遊ぶのに適している海の選び方

風向き・風速を調べよう

風向きとは、風が吹いてくる方向のことを言います。例えば「南風」南からこちら側に吹いてくる風のことであります。基本的に、『東・西・南・北』とその間の『北東・南東・南西・北西』の【8方位】で表しています。さらに細かくすることもでき『北北東・東北東・東南東・南南東・南南西・西南西・西北西・北北西』と【16方位】で表すことも可能です。

8方位
16方位

ではそもそもの風はどのように発生しているのでしょうか。ものすごく簡単に言えば空気の移動で起こります。自転車やランニングをしている時に風を感じるのはその場で留まっている空気の中に私たちが移動している為感じるのです。私たちの住む地球は空気に覆われているということですね。では、体が動いていないのに風を感じるのはなぜでしょう。空気自体私たちの目では見ることはできませんし形もなく透明なのです!そんな透明な空気は気温が上がると【膨らみ】反対に気温が下がれば【縮む】という性質を持っています。


①太陽に照らされて温められ膨らんだ空気は、軽くなり上昇を始めます。
②反対に空の上で冷やされて縮んだ空気は、重くなり下降を始めます。
③上昇・下降した空気の跡は、周りから別の空気が流れ込んでくる。このように空気の動きが風になるというわけです!

風は一定の速さで動くわけでなく早い時も遅い時もあります。風の速さを【風速】といい、海に入るためにはかなり重要なものになります。風速は空気が1秒間に何メートル動いたかで表します。例えば風速3メートルは1秒間に空気が3メートルだけ動いたことになります。この風速と海がどんな関係をしているのか。実は風が強く吹けば吹くほど海では【波】が発生するのです。(このメカニズムはこの後お話をします!)例えば、海でスキンダイビングを楽しみたい場合は【風速1〜2メートル】が望ましいです。風速2メートルと言われてもいまいちわからない方も多いはず。陸上でいえば、木の葉が少々揺れてやっと風を感じる程度と言われますが、海は風の影響を強く受け水面にも変化がでます。海では、水面がサワサワと揺らぐことが多くなり波酔いに弱い方は十分な注意が必要になります。

波・うねりを予測する

よくこんなことを聞かれます『波とうねり何が違うんですか?』確かに名前だけ聞かれてもわからないですよね。波は風が発生するとつくられます。風の力で水面に凸凹が生まれ波となります。では、全く風が吹かない日はどうなるのでしょうか。場所にもよりますが、波が完全になくなることはありません。これは、波がとても遠くまで伝わる性質がある為です。あるポイントでは風が吹いていなくとも海の上のどこかでは風が必ず吹いています。そこでできた波が岸まで伝わっているというわけです。


うねりとは波と波同士が混ざり合い、また違う波として海面を移動することを言います。先程紹介した波。呼び名を変えて『波浪(はろう)』とも言います。波浪は海上の風によって大きくなることがあり、滑らかな波面を持ち、波長の長い規則的な波を言います。


スキンダイビングは、スクーバダイビングと比べて水面で過ごす時間が大半で「うねりや波」の影響を受けやすくなる為事前に調べます。事前の調べとして、現地サービスのブログの確認や当日の風速や風向きで判断をし、更には波浪注意報そ確認することもお勧めしますが最初のうちは判断材料として「ブログ・風向き・風速」の確認だけでも十分でしょう。

透明度・透視度

これまた勘違いされる方が多い用語の一つ。透明度と透視度の違いについて、この2つはきれいの方向が異なります。透明度は水の上から下がどこまで見えるかの【垂直方向の綺麗さ】のことを言います。透視度は水中でどこまで遠くを見渡せるかの【水平方向の綺麗さ】のことを言います。

しかし、海は1年を通して必ず綺麗とは限りません。海には様々な生き物が暮らしており、中には私たちよりもはるかに小さな生き物も暮らしているのです。実はこの生き物たちが濁りの原因だったりする事をご存知でしょうか。この生き物たちの正体は『プランクトン』プランクトンの中には、光合成をする「植物性プランクトン」その植物性プランクトンを食べて生きている「動物性プランクトン」の2種類がいます。このプランクトンが、魚たちにとっては大切なエサの役割を果たしているのです。では、このプランクトンがなぜ濁りの原因になってしまっているのでしょうか。海には、沢山の栄養があり中には【生活排水】も入っています。汚そうに聞こえますが、実は栄養分も流れています。これ自体無色透明ですが、これ好物とする先程紹介したプランクトンが増大する為海が濁るというわけです!(プランクトンの中には半透明・緑・赤と色付きの生き物も存在します。)

潮の満ち引き

潮が満ちたり引いたりする現象は、【月の引力】が関係しており、月の引力によって海水が引っ張られます。これを潮汐(ちょうせき)とも言います。月に近い海では、月に引き寄せられて海水が盛り上がり『満ち潮』となります。逆に月とは反対側にある海は、引き寄せられる力が弱くなり海水がとり残されるので、こちら側も『満ち潮』になります。こうして地球の両側に海水が溜まりその中間にある海は海水が減る為、『引き潮』となります。海が満ちている状態を満潮・海が引いている状態を干潮と言い、これら潮汐は昼と夜に起こるので、1日に2回くるという訳です。

地球は、1日かけて一周をするのに対して。月は、27日かけて地球の周りを一周します。地球から観れる月の形は1日によって異なる為、月の観えかたが変わるということは引力も異なります。月には【二日月・三日月・上弦の月・十三夜月・小望月・満月】と【十六夜月・立待月・居待月・寝待月・更待月・下弦の月・新月】と月のかけ方で名前が変わるのです。

太陽→地球→月と並んでいる場合は、地球が太陽と月の引力を両側から受ける事で強く海面を持ち上げられ『大潮』となり、満潮と干潮の差が大きくなります。(満月と新月の時だけ)逆に、地球を間に太陽と月が90度の関係にある時は、太陽と月がお互いの引力を打ち消し合う為に『小潮』となると言うわけです。

注意点

急な天候悪化

実際の天候は天気予報とは異なる事もあり、時として急激に変化する事もあります。天候悪化の判断材料は天気予報だけで無く、【雲】でも天候悪化の前兆を知ることができるのです。地球全体を覆う【空】の中を流れる雲は天気を予想する助けにもなる不思議な雲今回は紹介していきます。

乱層雲

空全体を厚く覆う暗い灰色の雲のこと。いかにも雨を降らせそうな雲です。雨や雪を降らせることから「雨雲」「雪雲」とも呼ばれています。乱層雲が現れた場合はこれから天気が悪化するというよりも、すでに悪化している状態の方が多いです。

積雲

1番雲もらしい雲‼︎私たちは「わた雲」などと呼ばれていて、お目にかかることが多いでしょう。また、積雲が出ていると実は好天の証✨しばらく良い天気が続くことが予想されます!

巻積雲

上空7000〜8000mの高いところに出現する秋の象徴する美しく純白のウロコ状の雲です。空気が乱れている状態で発生する為天候悪化の前兆を示し、少ない巻層雲が短時間で全空を漂うようになったり、塊が大きくなって低くなってきたら悪化の前兆です。

巻雲

雲の中で最も高いところにできる雲で、氷晶(氷の粒)空できている。秋頃になると偏西風の強まりと共に繊維状の美しい巻雲になる為、季節の変わり示す雲でもあります。一般的に温暖前線の直前にできているので、この雲が見えると温暖前線が近か付いている=天候が悪化する前兆とも呼ばれています。

積乱雲

積乱雲は、「大気の状態が不安定」な気象条件で発生しやすくなります。大気の状態不安定なのは、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態です。暖かい空気は上へ昇り、冷たい空気は下へと降りようとする為対流が起きやすくなります。急な多雨・雷・ひょう・竜巻などの激しい現象を引き起こされます。

高積雲

上空の高い所で発生します。最初は、雲同士隙間があり「ひつじ雲」としても有名ですが、雲の隙間がなくなり空の低いところも雲に覆われてくると、そろそろ雨が降ってくるサインになるのです。

高層雲

厚めのベールで空を灰色に覆ってしまうのが特徴。薄いベールの「巻層雲」は日陰ができるのに対し「高層雲」は日陰ができません。この雲が現れる時は天気が崩れるとも言われますが、天気が回復する時にも現れます。雨が止み、次第に雲が高く薄くなっていくときに空全体を覆っていてやがて切れ目が見えるでしょう。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました!今回は海況と天気についてお話をさせて頂きました。海で楽しく遊ぶ為に必要な知識でもあります。私自身沢山の事を今回学び初めて知る事や、知識もありました。聞くだけの情報を頼りにする事もありますが目で見て判断することの大切ですね。天気予報士も神様ではないので100%当たるという保証はありません!
ただ海で楽しく遊ぶ為にも自分の身は自分で守れるようにしていきましょう。
また、今回の【海況と天気】について文章でまとめさせて頂きましたがオンラインコースも開催しております!わかりやすくスライドを使用したコースとなりますので興味がある方は是非下記リンクよりご確認ください!

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TrueNorth井上

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