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ザトウクジラの行動

冬季12~3月の間に「ザトウクジラ」が子育て、繁殖のために北の海から、沖縄諸島や鹿児島諸島、小笠原島にやってきます。当店のホエールスイムツアーで出会うことができるクジラ。是非ザトウクジラのお勉強をしてから会いに行きましょう!

ザトウクジラってどんなクジラ?

ザトウクジラは、成体で体長13~14m、体重30トンのどのヒゲクジラ亜目、ナガス科に属するクジラの1種です。身体の3分の1をも占める大きな頭部、大きな胸鰭が特徴です。

和名:座頭鯨
背中全体の丸みが琵琶を背負った座頭の形に似ていたといわています。
※座頭→座頭法師(室町時代の琵琶・琴・三味線などの芸を職業にしていた人)

英名:Humpback Whale
小さなコブのような背びれを持つことから、コブ(hump)状の背中(back)を持つクジラを名づけられています。

学名:Megaptera novaeangliae
大型鯨類では唯一の長い胸鰭を持つことから、長い翼(megaptera)と呼ばれいます。

大陸や島の沿岸部を主としてほぼ浅海用に分布すると言われています。
季節によって繁殖場所と餌場所の2つの離れた海域を回遊し周期的に移動を行っています。
冬には暖かい海で交尾、出産、子育てなどの繁殖活動を、夏には餌の豊富な北半球の餌場で過ごします。

日本の海域には【繁殖場所】として冬季に訪れ、船上からも確認ができるダイナミックなパフォーマンスからホエールウォッチングでも親しまれている種類です。

行動

ブロー

簡単にいうと潮吹きのこと。クジラの呼吸行動で捜索の手がかりになる行動の1つです。
種類によって噴気孔の向きなどが異なるので種類も判別できることもある。ザトウクジラの場合は垂直に約3mに上がり、霧吹きのように風に流されるのが特徴。

ペンダクルアーチ

泳いでいる際、潜る直前に見られる行動。小さな背鰭がはっきり見え、ブロー(息継ぎ)後に水面上に背中をアーチ状にしながら潜っていきます。こちらもブローを追っているとよく見られる行動の1つです。

フルークアップ/ダウン

息継ぎを終え、尾鰭を上げ、潜っていく動作のこと。
この潜水時のポーズがフルークと呼ばれ、船上からも良く見られる行動の1つです。
その際尾鰭の裏側を見せてくれる動作をフルーク「アップ」、見せない低い上げ方をフルーク「ダウン」と呼んでいます。ザトウクジラ達はフルークアップ時に見られる尾の裏の特徴が個体識別の手掛かりにされています。

テールポット

簡単にいうとクジラが居た跡。
大きな生き物が潜ったあと、その水面は大きな円になり水面が吸い込まれたような跡が残ります。
呼吸(ブロー)の後にも見れるので足跡みたいでかわいいのです!とても大きな円なので船上でも見つけることができる跡です。

ペックスラップ

水面で身体を横にし、大きな胸鰭を水面に叩きつける動作。
ザトウクジラの胸鰭はクジラ類の中でもとても大きく、ダイナミックな動きです。船上で見ることができる行動の1つ。

テールスラップ

水面に尾鰭をあげ、尾鰭を上下運動させ水面を叩いたり、水面下から水上に尾鰭を振り上げたりする動作です。船上で見ることができる行動の1つ。

ヘッドスラップ

身体の3分の1を占める頭を水面上に持ち上げ、水面に叩きつける動作。
大きな水しぶきが上がるダイナミックな行動です。船上で見ることができる行動の1つ。

スパイホップ

身体を水面上に垂直に持ち上げ、水面から顔を出す動作です。
身体を少し回転させながら位置確認をし、そのまま水面下にゆっくりと沈みます。
イルカショーなどでサインを待つイルカの姿勢です。なかなか見ることができない行動です。

ブリーチ

ジャンプをし、身体の大部分を水面上に出し、身体を水面に落ちていく動作です。
ホエールウォッチング中最も歓声があがるダイナミックな行動です。

行動の意味としては、威嚇であったり、身体の寄生虫をとるためであったり、求愛行動だったりと色々な説があります。

ソング(シンガー)

ザトウクジラは歌を歌うクジラでも有名です。
船の上からマイクを海中へ入れると歌が聞こえるときがあります。
毎年流行りもあるそうで、曲もAメロ~Bメロからサビまである、7番まであるなど様々な説があります。

雄だけが歌い、求愛の「ラブソング」ではないかと言われています。
スイム中に出会えると耳ではなく身体全身がスピーカーのように震えるような感覚を体験できることでしょう。

エスコート

親子のクジラなどに付きまとう雄クジラだったり、クジラに付きまとうイルカ達のことを差します。

ヒートラン

雌のクジラとの交尾を勝ち取るため、複数の雄クジラが高速で追いかける行動。
1頭のメスに向かって雄が数十頭で追いかけることもあるそうです。

親子・呼吸行動

日本で有名はホエールウォッチングポイントである、沖縄や奄美諸島、小笠原へはザトウクジラが12~3月の間に、北の海から子育て、繁殖のために南下してきます。
そのため親子のクジラに会えることもあります。水面に一生懸命に呼吸をしに行く子クジラを支えるようにお母さんクジラが手伝っている光景はとても神秘的です。

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