ウェットスーツの役割
ウェットスーツを着るとイイコトって?
海を楽しむ為には安全管理を!
皆さん海で遊ぶときにどのような服装をしていますでしょうか?
水着のみ、日避けのためにラッシュガード(水着と同じ生地の上着)などでお過ごしの方が多いのではないでしょうか?実は水着やラッシュガードだけだといざという時に自分を守れなくなってしまうかもしれません。
今回は皆さんへ海をより安全により楽しんで頂けるように、海の洋服。「ウェットスーツ」の重要性と着た方が良い理由を知って頂こうと思います!実はウェットスーツを着て海に入ることでいい事がたくさんあります!
スキューバダイビングやサーフィンなど海でのレジャースポーツに慣れている方はご存じかと思いますが、
水に浸かり続けていると水に体温が奪われてしまい体を冷やされてしまいます!
冷やされることによって体が思うように動かなく、体力も消耗してしまいます…。
そんな感覚が起こると早く水から上がりたい!と感じてしまいせっかくの遊びがつまらなくなってしまいます。
そうならないためにも海ではウェットスーツを着用して欲しいのです!
ウェットスーツとは
海でのレジャースポーツ(スキューバダイビング・シュノーケリング・サーフィンなど)で着用し体を保護するための服装の1つです。危険がいっぱいある海の中で安全にかつ快適に楽しむ為にはこの保護スーツを着ることによって自身を守ることができるのです!そこで保護スーツことウェットスーツには3つのメリットがあります!
3つのメリットを少しでも覚えて頂ければとても嬉しいです!
メリット①水の中で快適に過ごすことができる!
ウェットスーツには【保温効果】があります。
水の中は陸上(空気)よりも熱が伝わりやすくなっており、水中にいる時間が長くなればなるほど体温をどんどん奪われてします。どれくらい?というと約20倍!
・水温が高いからは危険のサイン
水に接触した身体の周辺では気化が起こっています。(気化とは水が温められ蒸発する状態のこと)水が蒸発するには熱が必要となりその熱は体温を使用して水を蒸発しています。そのため体温は徐々に体の外部へと出てってしまい体温が下がってしまうのです。
海水温は7月~9月でも30℃を超えることがなく自身の平熱以下の場合、水温28℃(夏の伊豆半島)でも長時間浸かっていると徐々に体温を奪われていきます。
・体温が下がってしまうとどうなるの?
冷えてしまうと疲労感や震えが出てきます。低体温症(ハイポサーミア)になってしまう事も…低体温症(ハイポサーミア)とは最初は寒さで体が震えてきて(この段階では震えをコントロールができる状態)体の深部が36~32度以下になると震えが止まらなくなり血圧、脈拍が増加してしまい皮膚や末端の血液が収縮してしまいます。収縮することで血液が身体の中心へ集まり体の機能が低下、更に症状が悪化していくとさらに激しい震え状態になり意識が徐々に薄れ思考力、判断力などが低下してきます。この状態が続く身体を動かす事が不可能になり泳ぐことができなくなってしまうのです。
・体温を守るためにどうしたらいいの?
ウェットスーツを着用しましょう!気化と冷えを防ぐ対処法として、水から体温を奪われないようにするには水と体(皮膚)が直接触れないようにまたは気化をしても外部へ出ていかないようにするのが得策となります。スーツは内側から外部へ水を出すことが少なく、地肌とウェットスーツの間に薄い水膜ができその水を体温で温め保温することができ自身と同じ温度の水がスーツ内に留まり快適に過ごせるようになるのです。
・ウェットスーツはなんでもいいの?
生地でも気泡の数が違うこともございます。そのためスキューバダイビングに向いていないウェットスーツがあります。それが「サーフィン用のウェットスーツ」です。生地・見た目が同じに見えますが内部の機能が違うのです。サーフィン用のウェットスーツはスキューバダイビング用のウェットスーツと違い動きやすさと保温性を特化しておりとても魅力的ではありますがサーフィン用のウェットスーツは水圧に対しての耐久性が全く考えられていなくダイビング時に使用してしまうと生地内部の気泡たちがすぐ潰れてしまいヘタってしまうのです。そうするとスーツ内の気泡が元に戻らなくなりスーツのメリットである保温性がなくなってしまうのです。
メリット②身体全体が浮くことができ安心!
ウェットスーツはとっても【浮きます!】
全身が浮くことによって水面休息や溺れ防止になり自身を安全確保しやすくなります!
立ち泳ぎをすることなく浮くことで呼吸が整えやすくしっかり空気を確保できる!スキンダイビングなどでは潜水後浮上時にスーツの生地の「気泡」が元の大きさに戻ってきて浮力が増し、フィンキック無しでも浮いてくることもできるため楽に浮上することができます。
・なんでウェットスーツは浮くの?
ウェットスーツの浮く機能として生地の中には「気泡」と呼ばれる空気があり気泡があることで全身を水面に浮かせることができます。またこの気泡のおかげで軽く伸縮性も抜群です!気泡は外部へ出て行かないように生地は「ネオプレーン」というゴムでできておりそのゴムを挟むようにナイロン生地でカバーしております。そのため穴が空く、破るなどの行為をしない限り中から空気が出てこないようになっているのです。
・ウェットスーツの生地で厚さがある。
表記に記載があり、主に厚さ1mm~5mm一般ではあります。スーツの厚さが厚いほど保温性が上がり快適さが変わります。ですが、スーツが分厚くなると運動性が下がりスキンダイバー、フリーダイバーなどスキューバダイビングよりも動くマリンスポーツに関しては分厚いスーツをお勧めはしません。その逆としてスーツが薄いほど運動性が上がり泳ぎやすくなります。ですが、保温性は低下してしまいます。浮力性と運動性を考慮して環境や使用目的に合わせてウェットスーツを選んでいただけたらと思います。
メリット③外部からの接触や衝撃から守ってくれる!
ウェットスーツは【全身保護】の役割があります!
・海の水中ではたくさんの危険が!
なかでも有名なのは「クラゲ」です。夏の海水浴場やダイビングポイントで見られることが多々ありますがしっかり確認できれば入水しないで避けることはできます。ですがクラゲの触手だけ浮遊している場合もあり気づかないうちに近寄ってきて刺されてしまう事もあります。その触手が「アンドンクラゲ」や「カツオノエボシ」だった場合強い痛みまたは最悪の場合死亡するリスクがあるのです。そのため海に入るときは全身を保護してもらえるウェットスーツを着るのです。
・長袖~足首まであるウェットスーツがgood!
基本的にウェットスーツは、長袖長ズボンタイプのスタイルが多く「頭・手・足」のみが出ているのが主流となっています。海の危険生物や岩場、浮遊物、紫外線から守ってもらえちゃうのです!水着やラッシュガードなどは紫外線カット、クラゲ除けにはなりますが、薄い生地が多いため可能なかぎり全身保護が可能なスーツの形を選びましょう。
・クラゲがいないから大丈夫は危険サイン!
リゾート地では、ほとんどの人が水着だけだと思いますがきれいな海の水底などには小魚が住みやすい岩場やサンゴなど、水でふやけた柔らかい皮膚は簡単にズタズタにされてしまいます。そうなると傷を完治するまで何週間とかかることもあります…最悪の場合一生残ってしまう事もあります!!そのためウェットスーツを着ることで大事な身体に傷をつけずきれいな海も楽しめるのです!
※決して水着で絶対に入ってはいけないわけではありません。今回は海の世界を長時間お過ごし頂くためのより安全を願っての内容となっております。海水浴場の地形や生物、注意事項などしっかり調べ事前準備をしていれば水着でも良いと思います!
それでもウェットスーツがネックな方へ
ここまでウェットスーツのメリットをご説明させて頂きましたが、それでもウェットスーツを着たくない人はいると思います。その着たくはない理由としてはやはり「見た目がかっこ悪い」「動きづらくなる」「着ていると苦しい」などあります。ですが!そのお悩みを解決することができます!
・オリジナルコーディネートが可能!
今まではブラックカラーのウェットスーツが多かったですが、最近のウェットスーツはカラーや模様などを選ぶことができ自身の好みに合ったウェットスーツを作成することができちゃうのです!カラーと模様のレパートリーが多いためほかのダイバーさんとかぶることはなかなかないです!
・運動性は生地の種類&厚さで変わる!
動きやすいウェットスーツは生地の種類・厚さで変わります。ウェットスーツは1mm~5mmと生地の厚さがありますが。スキンダイビングやスノーケリングでは主に2mm~3mmがおすすめになっております。主に3mmが良く浮力・保温・運動性この3つが均等にできており水中では快適に過ごせる生地の厚さとなっております。
・オーダーメイドが可能!
ダイビングショップやダイビング器材量販店ではウェットスーツのオーダーメイドでのご注文が可能です!このウェットスーツ安いからで通販や既製品を買ってしまうと自身の体にフィット感が良くなく呼吸しづらい、動きにくいとダイビング時にストレスとなります。そのストレスを無くすためにダイビングショップなどで体全体を採寸し自身の体にぴったりフィットするウェットスーツを作成しましょう!
【まとめ】
水着やランシュガードだけでは長時間のシュノーケリング・スキンダイビングは難しいのです!水中世界をじっくり楽しみたい方はウェットスーツを着て安全かつ快適に潜ることができるようになりますので自身のサイズに合った個性あふれるスーツを持っていただけたらと思います!