安全にダイビングを続けるため健康維持に努めてください!

トゥルーノースはダイビング指導団体PADIに所属しており毎年年明けには様々な安全対策セミナーに参加しています。本記事は先日PADIで実施されたリスクマネージメントセミナーの参加報告です。様々なデータが出ておりますが一部を抜粋してご紹介いたします。

ダイビングは危険なスポーツと言われておりますが、実際インストラクターの引率が多いスポーツであり他のスポーツよりも安全とされている部分もあります。

しかし事故は毎年多く発生しており、その多くが病気から発生しております。事故を起こすと自分だけではなく周りにも危険が及ぶため皆様には健康維持に努めていただき、安全なダイビングにご協力をお願いいたします。※ダイビングで事故を起こすと事故調査でしばらくの期間そのショップ、ダイブポイントで多くのダイバーが潜れなくなり多くの人に迷惑がかかります。

事故の割合

これまでの事故報告に基づいた事故の割合です。

1 病気 (全体の29%)
2 原因不明 (28%)
3 パニック (14%)
4 ロスト(はぐれる) (7%)
5 注意欠陥 (7%)
6 器材トラブル (5%)
7 エントリーエキジット (3%)
8 ボートでの転倒、転落、衝突 (3%)
9 スキルの不備 (2%)
10 水中生物 (1%)
11 エア切れ (1%)

ダイバーの事故の多くは、病気、パニックからの溺れが多いとされています。その他にも「一人」になった時に事故が多く起きているためバディシステムもとても重要になります。

病気の原因トップ5

事故原因として病気が多いことがわかりましたが、どんな病気が多いのか?

1位 肺水腫
2位 減圧症
3位 心臓の病気
4位 脳の病気
5位 パニック発作

これまでの調査では、歳を取ってから肥満になった人は特に危ないとされています。年齢とともに肥満になっていった方は十分に注意し、改善に努めましょう。

親水性肺水腫について

親水性肺水腫とは最近問題になっている事故の中で一番多い病気で、肺は圧がかかると肺に体液が滲み出てくるのですが、健康な人は元に戻りますが、不健康な場合は肺に水が溜まり続け呼吸がしずらく苦しくなる、という病気です。水深下では酸素が濃いので苦しく感じにくく、水深が浅くなると苦しくなってくるため、浮上間際に呼吸が苦しくなった場合は肺水腫が疑われます。エアは十分に残っているのに万が一水中で苦しさを感じたら肺水腫の可能性を考えインストラクターにすぐに苦しいサイン、浮上のサインを出すようにしてください。水から上がったあとも呼吸に苦しさを感じる場合は肺水腫の可能性があるためすぐにインストラクターに声をかけてください。

傷害の原因トップ5

次に傷害(主に怪我など外的要因)のトップ5です。

1位 海水誤飲
2位 溺水
3位 骨折、捻挫
4位 耳の障害
5位 切り傷

先にも紹介したとおり、パニックからの溺れが最も多く、その他にも不意に水を飲んで溺れてしまう場合もあります。
スキューバの方は水中で苦手なスキルを残したままダイビングを続けている方の事故が多くなっていますので、まだ苦手なスキルがある方や久々の方は必ずプールで練習をしてからいきましょう。

スキンダイバーやフリーダイバーは耳の傷害がとても多くなっておりますので、無理な耳抜きはしないよう十分に注意してください。

事故割合年齢別

事故者の年齢の割合です。

1位 50代
2位 60代
3位 30代
4位 40代
5位 20代
6位 70代

ダイバー人口の問題もあるため一概にどの年代が危ないとは言えませんが、50代の事故が一番多くなっています。今回指摘されたのは40~60代で、運動不足、肥満層の病気事故が多いとのことです。若い世代は病気よりスキル不足による事故が多く報告されています。

事故割合年齢別

事故報告からどの水深で事故が起きたかの調査で、以下のように発生率が出ています。

水面 27%
1~5m 26%
6~12m 19%
船上、陸上 11%
13~18m 7%
19~30m 6%

これを見る限り、多くの事故が水面や浅い水深で起きていることがわかります。原因の一つが浅場で症状が出やすい肺水腫や浅場での初心者講習中の事故が多いことからです。

事故予防策

体調管理、ダイバーメディカルチェックを徹底する!
ダイバー用のメディカルチェックシートを確認し、自分が該当する項目がある場合は必ず医師の診察を受けてから参加すること。

ダイバーメディカルチェックはこちら

※45歳以上の方は該当項目がなくても一度受診してみるのがおすすめ。自分の知らない病気が進行していることも・・・

また当日ダイビングに参加する前に体調チェックを行い、無理して潜らないことがとても重要です。

スキルを向上させる!
病気だけでなく、パニックに陥らないようにしっかりダイビングスキルを磨いてください。またバディのスキルが高ければ余裕をもったサポートができるようになりチームとして事故を減らすことができます。

バディシステムを徹底する!
ダイバーは一人になったときにとても大きな不安を覚えます。ただ一緒にいるだけでも大きな安心感があるためバディとはぐれないように十分に注意してください。お一人で参加されている方も当日一緒になったダイバーとかならず器材チェックをし、水中でもバディの位置を把握しながらコンタクトを取って潜りましょう。

万が一の事故に備えた保険に入ること

どんなに注意していても事故は起きるものです。万が一事故が起きた時のダイバー保険に加入しておくと安心してダイビングが続けられます。

既にダイバー保険以外の保険にはいられている方も、ダイビング事故は一般の保険では一部適用外なものもありますので一度ご確認ください。

ダイビング事故をフルカバーしてくれる保険はこちら!(当店のインストラクターも全員個人で加入しています)

まずはダイビングをする日はしっかり体調と向き合い無理をしないように、そして安心して潜れるようインストラクターのもとでしっかり練習を続けてください。

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